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なぜウクライナで世界一ひまわりが生産されているのか

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Photo credit: Bruce Fritz [Public domain], via Wikimedia Commons

TRiPORTライターのAnnaです。

ロシア連邦と隣接するウクライナは、2013年に世界一ひまわりの種の生産量が多い国となりました。それまで1位だった広大なロシアを追い抜き、トップに立ったのです。そもそも、北方の寒い国でこれほどの大量のひまわりが生産されているのはなぜでしょうか。それは、ロシア・ウクライナの歴史と宗教が関係しています。

ひまわりはもともと北アメリカの植物で、紀元前1500年頃から栽培がはじまっており、ロシアやウクライナ、ヨーロッパ全土に入ってきたのは、16世紀頃と言われています。当時の正教会では、四旬節の40日間および復活節の間は、食品の項目制限による断食を行う習慣があり、期間中は油脂食品などが禁止されていました。禁止食品のリストが存在し、油もその対象だったのです。しかし、ロシアに伝わったばかりのひまわりはロシア正教会にあまり知られていなかったため、禁止の対象のリストには入っていませんでした。そこで人々はひまわりを栽培し、種を食べたり油を作ったりするようになったと言われています。ヨーロッパで、ひまわりは観賞用として広まりましたが、ロシアやウクライナでは、このような背景により、食用として広がり、世界一の生産国にまで発展していったと言われています。

Photo credit: serhei [CC BY 3.0], via Wikimedia Commons

360度広がるひまわり畑!

ウクライナで生産されたひまわりは、主にひまわり油としてヨーロッパ諸国や中東などに輸出され、その輸出量は国内消費量を遥かに超えています。ウクライナでは、ひまわりの栽培がとても大きな産業になっているのです。また、ウクライナのひまわり畑の風景は、世界的にも有名で、1970年に放映された映画『ひまわり』の舞台にもなっています。ウクライナに訪れた旅人に感想を聞くと、ウクライナで最も印象に残った風景は「360度広がるひまわり畑だ」と述べる人も少なくありません。ウクライナのクレヴァニ村のはずれには、恋が成就するという愛のトンネルもあるので、新婚旅行にもおすすめです!

ライター:Anna Shimizu

Photo by: Bruce Fritz [Public domain], via Wikimedia Commons

ウクライナの旅行記はこちら

*Shohei Watanabe「ウクライナ オレンジ革命直後 ユーシェンコ政権下のキエフ

*Роман Ершов「Tunnel of Love

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