ファッションとして使いこなせる伝統工芸

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ファッションとして使いこなせる伝統工芸

J-WAVE平日(月〜金)夜の番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。23日のオンエアでは、ファッションジャーナリストの生駒芳子さんがゲストに登場し、「伝統工芸の再生」について語りました。

金沢で世界最高クラスの技術を持つ伝統工芸に出会い、感動したファッションジャーナリストの生駒さん。数多くの素晴らしい日本の伝統工芸が、世界に発信されていないのはもったいないと感じた生駒さんは、「未来に伝統になるものを、今、作ろう」ということをコンセプトに、プロジェクト「WAO」を立ち上げます。

世界に伝統工芸を売り出すには、“編集が必要”と語る生駒さん。ファッションという観点からプロデュースした「WAO」の商品は、『FUTURE LUXURY WAO』という伊勢丹のオンラインで、また新宿伊勢丹本館4Fなどで展示販売。国内外に日本の伝統工芸品を発信しています。さらに、この秋に代官山に「WAO」のお店を構える予定なのだとか。

一方で、着物をはじめ、市場の縮小や日本の職人の後継者不足から、伝統工芸の衰退も問題になっています。現場に接する生駒さんから見た伝統工芸の未来について聞きました。

「今、新しい現象は、息子や娘が帰ってくるんですよ、30代の。都会に出ていた息子が、多少夢破れて、しかしよく見ると、『おやじ、すげえな』みたいな。たとえば鈴鹿墨の工房で、伊賀の和釘の工房で、一人でなさっていたのが息子さんが帰ってきて、『ああ、未来につながった』と。こういうことが結構、ちょこちょこ、ここ数年聞けるので。今、若い学生さんはじめ、20、30代とか若い世代が、結構、興味を持って入ってきはじめているので、すごくいいことだと思って、私もこれをもっともっと活性化をさせていきたいなと思っています」(生駒さん)

また生駒さんが「最大の課題」としているのが着物。着物を着物としてだけ売っていくには限界がある現代。着物の帯で、世界のディオールの壁をインテリアとして飾っている、江戸時代から続く京都の老舗『細尾』の例を挙げ、そういう進展の仕方もあると紹介。もっと着物そのものを着てほしいと願う一方で、着物を着物として伝えていく部分と、ファッションとして着物ファッションと分けて考えて、今後を考えるべきだと生駒さんは考えています。

伝統工芸品として鑑賞するだけでなく、ファッションやインテリアなど、日常生活に活用することが、日本の伝統工芸を未来につなげていく一つの道なのかもしれませんね。

【関連サイト】
「LOHAS TALK」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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