3粒食べたら不老で美女!? なつめの美容効果
「棗(なつめ)を一日に3粒食べたら年を取らない」とは中国の古い言い伝え。古代中国では桃、李(すもも)、杏(あんず)、棗、栗をあわせて「五果」と呼び、五臓の働きを養う重要な果物として食用とされてきました。
私たち日本人には、あまり馴染みが薄いなつめですが、お隣韓国ではなつめは健康食材として大人気。日本でもすっかりおなじみになったサムゲタンにも乾燥なつめは欠かせません。
なつめの美容&健康効果は?
桃や栗と比べると、日常的に食べることが少ないなつめですが、フレッシュな生のものは栄養豊富で美容効果も抜群です。生の果実には美肌作りに欠かせないビタミンCがたっぷり含まれているほか、葉酸やナイアシンなどのビタミンB1、B2、食物繊維、カリウム、カルシウムなども豊富と、アンチエイジング効果もばっちり。
さらに、なつめに含まれるサポニンという成分は脂肪の燃焼を促進するため、ダイエット効果が期待できます。また、なつめに含まれる「フルクトピラノサイド」という糖の一種が、アレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする、つまり抗アレルギー作用があることも近年の研究でわかってきました。
生のなつめはリンゴのようなサクサクした食感と甘酢っぱい風味が特徴。サッと水洗いし、皮ごとかじって食べます。
漢方の生薬となった乾燥なつめ
昔の人々はこのようななつめの栄養効果を、身を持って実感していたのでしょう。漢方薬の世界においても「なつめ」の薬効は高く評価されてきました。なつめの成熟した果実を乾燥させたものは「大棗(たいそう)」と呼ばれ、冷え・むくみ・貧血・婦人科系の疾患に効果があるといわれて利用されてきたのです。
また、乾燥なつめには体を温め、神経の緊張を緩和させるリラックス効果があるとされています。乾燥なつめを砂糖やハチミツ、生姜などと一緒に煮出した「テチュ茶」は、韓国の人々にとって欠かせない伝統の健康茶です。
生でもドライでも、おいしくヘルシーななつめ。日本では9月下旬から10月にかけて旬を迎えますので、アンチエイジングが気になる女性陣はぜひお試しを。なんたって「1日3粒食べたら年を取らない」んですから!
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