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ソコトラ島に生息している、傷をつけると血を流す「リュウケツジュ」

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Photo credit: Rod Waddington “Dragon’s Blood Tree” via Flickr (license)

TRiPORTライターのヤマガミです。

傷をつけると血を流す「リュウケツジュ」。漢字では「竜血樹」と書き、リュウゼツラン科の常緑高樹でドラセナの1種です。この不思議な木は、イエメン共和国のソコトラ島に生息しています。この島はインド洋のガラパゴスとも呼ばれ、雨が少なく乾燥しがち。そのような過酷な気候の中で、多数の植物が独自の系統的な進化を遂げ、独特の生態系を形成していることと、生物の多様性保安の観点から、重要で意義深い自然生息地を含む島として、ソコトラ島は世界遺産に登録されています。

リュウケツジュは、カナリア諸島などでも生息している植物ですが、ソコトラ島に生息しているリュウケツジュは、ほかの地域とは異なる生態系が作り出されているため、ソコトラ島特産の固有種とされています。しかし、ソコトラ島の主な生業のひとつであるヤギの放牧がこのリュウケツジュに大きな影響を与えています。ヤギがリュウケツジュの新芽を食べてしまうため、絶滅の危機にさらされているのです。

リュウケツジュは成長が遅く、長寿の木です。なかには樹齢7000年と推定される木もあります。樹齢数千年で樹高が20メートルに達するものもあり、年輪がないということも大きな特徴。ソコトラ島のリュウケツジュは、大きな円錐形の冠状を形成し、キノコのような形に成長します。そして黄白色の花が咲き、オレンジ色の実をつけます。

血の色に近い、赤い樹脂

リュウケツジュの幹を傷つけると、血の色に近い、赤い樹脂が出てきます。これは、「竜血」または、「シナバル」と呼ばれていて、その樹脂は、染料として利用されるだけではなく、抗炎症剤や止血剤など、薬用の効果も高いので重宝されています。その樹脂は住んでいる人たちに利用されたり、ほかの国の商人に高値で売られたりするため、幹には傷が多数残っているものも。ソコトラ島で出会えるリュウケツジュ。その独特な存在感を間近で体験したら、きっと虜になるはずです。

ライター:マリアヤマガミ Photo by: Rod Waddington “Dragon’s Blood Tree” via Flickr (license)

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