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鳥取・智頭町への移住者 天然酵母パン作りや麻栽培等をする

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 近頃、鳥取県智頭町(ちづちょう)が移住先として注目を集めているという──。

 究極のパン作りを目指し、4月から智頭町に移住した渡邉さん一家。廃園となった保育園を借りて改装し、現在、天然酵母パン屋『タルマーリー』を営んでいる。渡邉さんは、千葉、岡山と移り住み、岡山県真庭市では行列のできる店として成功を収めていた。

「しかし、私が目指す最高のパンは、地域で採れた天然菌と水、自然栽培小麦を使うもの。そのためには、菌が採れる豊かな自然環境と、高さ6mの大きな製粉機が設置できる広大な敷地が必要。当初は岡山県内を探していたのですが、条件が合わずに頓挫してしまいました」と、夫の渡邉格(わたなべ いたる)さん(44才)。それを知った智頭町の友人が「そんなら智頭に来ればいいのに」と、智頭町役場に繋いでくれた。

 もともと、岡山県北部に移住して、森のようちえん『まるたんぼう』に長男の光くんを通わせたいと思っていた夫妻の事業構想を知った智頭町役場は、すぐに店の物件を探してくれ、翌日には内覧が手配された。

「ひと目で気に入りました。今は地域の協力も得られて事業も開始できて、本当に感謝しています」(妻の麻里子さん)

「地産の小麦で、しっかりと味がある、今ここでぼくたちにしか作れないパンを作りたい。米子市近くの大山町に、自然栽培で頑張る若者5人組がいて、彼らの小麦を仕入れました。製粉機の導入も間近で、夢が現実になると思うとワクワクします。コンビニはなくても、田舎生活はとても豊かですよ」(格さん)

 東日本大震災後に避難目的で移住を考えたのが上野俊彦さん(35才)一家。

「いくつか候補地へ足を運びましたが、智頭町には快い受け入れ体制があり、森のようちえん『まるたんぼう』も魅力的だったので決めました」

 と、上野さんは語る。

 当初、生計は野菜栽培で立てていたが、今は麻の栽培に力を注ぐ。きっかけは、地元長老の「ここは麻の産地だった」との昔話。移住前、北関東で合法的麻栽培に従事していた上野さんは、そのことを長老に打ち明けると、「またここでやればいい」と後押しされる。そして、困難な栽培免許取得を役場に相談。すると町長が「面白い!」と協力して、鳥取県から栽培許可が取れたのだ。

「古い伝統を復活させるのが、ぼくの目標です」と、夢はふくらむ。

 住政策に力を入れている智頭町の寺谷誠一郎町長は、「私は都会は人が住む所じゃないって言ってるんですよ(笑い)。

 智頭町は木ばっかりだけど、森林は心身を健やかにする。自然を求めて、優れた技術を持つ人が集まってきてる。私は知恵がないので、町民のアイディアを聞く『百人委員会』を設けたんですよ」

 森のようちえん『まるたんぼう』も町民の提案で設立して大ブレーク。智頭町の名を全国に知らしめ、渡邉さんや上野さんのような移住者が来た。

「上野さんが麻を栽培したいって来たときは、『ムリだよ、オレ捕まっちゃう』って思った。でも、話を聞いて納得、縁があってこの町に来てくれたんだから、何とかしようと。ダメもとでやってみたら、許可が下りた。いつも“とにかくやってみよう”って思っています」(寺谷さん)

※女性セブン2015年10月1日号


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