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中年に物忘れが多いのは知識や感情が詰まってるから仕方ない

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 ファッションプロデューサーの植松晃士氏が正しいオバサンの生き方を論じる当コーナー。今回は、若さを保つ秘訣を語ります。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう。季節の変わり目のせいなのか、私の周囲では体調を崩す人が続出。お元気ですか? かく言う私も、夏の疲れがやや残っている気がします。

 この夏、印象に残った出来事といえば、『24時間テレビ』に出演させていただいたこと。スタジオでゴールするDAIGOくんをお迎えできたのは、本当に感動的でした。でも実はもうひとつ、忘れられない出来事があります。

 ご覧になったかたもいらっしゃると思いますが、私は深夜のコーナーにも出演していました。深夜1時放送予定で、夜9時頃からスタジオに入っていたのですが、生放送ゆえ、予定よりオンエアがずれ込んでしまったんです。

「○分、遅れます~」と知らせてくれるスタッフの声に、「は~い♪」と元気に明るく答えたつもりでいたのに、鏡を覗けば、疲れのあまりテカテカしてうすらくすんだ顔!

“やつれる”なんて言葉では言い表せません。“しぼむ”という言葉がぴったりで、細胞ひとつひとつが水分を失っていく感じ。3時頃、帰宅したときにはボロボロでビタミン剤をざらざらと一気のみしたくらいでは追いつかない体のだるさ。心底、日々の体力づくりの必要性と大切さを感じた夏でした。

 なのに、同世代のお友達の中には、いまだにSNSに自撮り写真を続々アップしているかたがいます。「このかた、まだ自分の写真を撮るのが楽しいのかしら? しかも皆さんにご披露するなんて!」と少々呆れつつ、そのバイタリティーには感服するばかり。

 もっとも自分をアピールしたいという野心があるからこそ、若さを保っていられるのでしょうね。“油ぎっしゅ”、いえいえ、エネルギッシュなそのお姿には、本当に、頭が下がります。

 そして私も奮起することにしました。前回、「体力は日に日に衰えているから、後悔しないように今のうち旅に出ましょう」というお話をいたしましたが、この秋、パリ旅行をすることにしました(5日間ですけどね)。

 だって10年経ったら、私も還暦間近、アラ還です。どれだけ体力が残っているか、ロングフライトに耐えられるかわかりません。体力のあるうちに行っておかないと。

 目的は、私の“原点”ともいうべき、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を訪れることです。ゴージャスな回廊を歩きながら、「みんなが私を見ている…。私の美しさに夢中で見とれているわ(もっと、私を見て!)」と呟いた、マリー・アントワネットさま(詳しくは漫画『ベルサイユのばら』をご覧あれ)に思いをはせつつ、20代の元気で輝いていた頃の自分を取り戻してくるつもり。

 でも、年齢を重ねることはどれだけ疲れようと、しぼもうと、それでもやっぱり、素晴らしいことだと思うんです。お友達から聞いた話ですが、物忘れが多いのは、私たちの脳の中に、知識や感情、思い出が、いっぱい、詰まっているからなんですって。

 反対に、子供が何でもすぐ思い出せるのは、圧倒的に情報量が少ないから。考えてみてください。1万冊並んだ本棚から1冊を探すのは難しいけど、10冊しかない本棚から1冊を選び出すのは簡単でしょ。私たちはそれだけ、心に宝物を持っているのです。

 そうして、質のいい宝石を持った人だけ、若いかたとは違う輝きをするのかもしれませんね。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2015年10月1日号


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