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白血病になった5歳の少年 「モンスター」の絵を描いて治療費をかせぐ

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 医療技術の発展によって、ひと昔前では手の施せなかった病気でも治療が可能となった。それによって命が助かったり、痛みから解放されたりすることは、たしかに素晴らしい。しかし、そこから生まれる問題もまたある。それが”治療費のカベ”だろう。現代の医学ならば救える、ただしそれには莫大な費用がかかる。5歳の少年が抱えた病もまた、その類のものだった。エイダン・リード少年の病は、90%という高い確率で治すことができるものだったが、その治療には多くの費用が必要だった。しかしエイダン少年は、なんと自力でその費用を捻出したのだ。どうやって? ――「絵を描いて」、である。

 イギリスのデイリー・メール紙の記事によると、アメリカ・カンザス州のエイダン・リード少年は、2010年9月に「急性リンパ性白血病」だと診断された。わが子の病名を聞いた両親は打ちのめされたが、「この病の90%は治せる」と告げられ希望を持ちなおした。そこで直面したのが、”治療費のカベ”である。両親は、息子に化学療法などを受けさせる一方で、その費用のためにマイホームを売りに出さなければいけなかった。そこで苦しい家計を救ったのが、エイダン少年自身が描いた「絵」だったのだ。

 エイダン少年が好きなのは、5歳の少年らしく、「モンスター」や「吸血鬼」など。それらを題材にして描かれた絵を、エイダン少年の姉の提案によって売りに出したのである。その結果、「60枚売れればいいや」という気持ちではじめた姉の期待を大きく超え、3,000枚以上の絵が売れ、売り上げの合計はなんと 30,000ドル(日本円で約240万円)にものぼった。そのおかげで、両親は売りに出した家をマーケットからおろすことができ、それ以上の治療費の確保も必要なくなったのだ。

 エイダン少年は語る。

「ぼく、王さまとかピエロとか、宇宙人とか描くのがけっこう好きなんだ。ピエロの格好するのも好きだし、狼とかゾンビにだってなれる。大きくなったら、仮面とか操り人形を作るようになりたい」

「ぼくのモンスターの絵とかを買ってくれた人たちには、『ありがとう』って言いたいね」

 エイダン少年の父親は「私は息子を誇りに思う」と話し、姉は「本当に信じられないことよ。私たち、中西部のちっちゃな町の家族なのに。普通はこんなこと起こらないわ」と語る。彼女は自分の子どもの世話をしつつ、イタリアやブラジル、さらには日本など世界中からくる注文に対応し、弟の絵を印刷している。

◇関連サイト
・The five-year-old boy who sold 3,000 monster drawings to pay for his own cancer treatment – デイリー・メール(2011年5月5日)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1382739/Born-fighter-The-year-old-boy-sold-3-000-monster-drawings-pay-cancer-treatment-save-life.html

(古川仁美)

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