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観光か、自然保護か…?世界一絶滅危惧生物の多い国のゆくえ

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Photo credit: Takuo Shikata「公園にイグアナ!!ガラパゴスへの玄関口 ~エクアドル・グアヤキル~」

Photo credit: Takuo Shikata「公園にイグアナ!!ガラパゴスへの玄関口 ~エクアドル・グアヤキル~

TRiPORTライターのAnnaです。

エクアドルは、南アメリカの西部に位置する共和国で、北にコロンビア、東南にペルーが隣接しています。また、本土からおよそ1,000km西には世界的にも有名な「ガラパゴス諸島」があり、独自の進化を遂げた生物たちが生息しています。

ガラパゴス諸島は、以前は無人島でしたが、人類に偶然発見されると、スペイン船が運ぶ金を狙って待ち伏せする海賊や犯罪者たちの隠れ家になりました。そのとき、人々が生活するために食料としていたヤギを島に放したのです。雑食であるヤギは食欲も旺盛で、ガラパゴスに生息する多くの固有種類を食い荒らすようになり、生態系が狂っていきました。

世界一絶滅危惧生物の多い国

ガラパゴス諸島のあるエクアドルは、貴重な資源を抱える一方で、現在では「世界一絶滅危惧生物(動物+植物)の多い国」として知られるようになりました。

エクアドルが「世界一動植物の絶滅危惧種が多い国」となった理由の一つとして、1832年に捕鯨船や犯罪者たちからガラパゴス諸島の環境を守るために領有宣言をした結果、次々にこの島に人々が移り住むようになったことが挙げられます。人々はこの美しい島を観光地にしようと考え、島内に航空路を建設し、快適に生活できるよう島を横断できる道路も整備していきました。

このような状況になると、当然自然豊かであったガラパゴスの島は破壊されていき、固有種の動植物たちの住み家が奪われ、生息できなくなり、どんどん絶えていきました。こうした背景によって、2010年には絶滅危惧種にしてされている動植物のうち、実に2211種がこのエクアドルに生息している状態に。そしてその数は年を重ねるごとに増加の一途をたどっており、3年後の2013年には2297種類となっています。

Photo credit: Takuo Shikata「動物嫌いでも楽しめる!ガラパゴス諸島」

Photo credit: Takuo Shikata「動物嫌いでも楽しめる!ガラパゴス諸島

現在では、これらの絶滅危惧種の動植物を保護するために、世界中からボランティアが駆け付けて環境維持活動をプロジェクトとして行っています。活動内容は、外来種の除去、ビーチの清掃、アシカとイグアナ、海鳥などのモニタリングなどを行っています。また、ガラパゴス国立公園のゾウガメ飼育センターでの活動も行い、卵のある巣を見つけたり、ため池の掃除、餌付け、保護区のメンテナンス活動なども行っています。「観光」と「自然保護」のシーソーゲームはまだ続きそうですが、徐々に解決に向かっているのかもしれません。

ライター:Anna Shimizu Photo by: Takuo Shikata「公園にイグアナ!!ガラパゴスへの玄関口 ~エクアドル・グアヤキル~

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