ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

ビジネスを成功に導く3つのアルファベット「B」「C」「D」とは?

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫

 「逆境」に立たされたとき、あなたはどんな行動を取るだろうか。
 自分の目の前に「壁」が立ちはだかり、それを乗り越えるためにすべきこととは何か。そんな問いに答えてくれる一冊が『逆境の教科書』(集英社/刊)である。

 著者の山口伸廣さんは、人間国宝が作った品々を展示している「人間国宝美術館」をはじめ、さまざまな事業を展開している経営者。今年で67歳になるが、今も精力的にビジネスに取り組む。
 そんな山口さんだが、50歳のとき年商100億円の建設会社から社長の座を追われ、経理部長に会社を乗っ取られてしまったことがある。“もう再起は不可能だろう”と思うような「逆境」を乗り越えたその意志はどのように育まれ、どのように行動に結び付けたのか。
 壮絶なエピソードを3回にわたって語るインタビューの後編をお届けする。
(新刊JP編集部)

   ◇      ◇      ◇

――ビジネスを成功させる上で最も必要な要素を3つあげるとすれば、それはなんですか?

山口:「B」「C」「D」です。Bは「better。より良い」、Cは「cheaper。より安い」、Dは「different。他と違う」。
この3つの特徴をもたないで、漫然とビジネスをしていては、うまくいかないと思います。私は何か新しく事業を始めるとき、これを常に意識しています。
例えば、ラーメンが一杯500円のお店があるとします。もし、自分が同じエリアでラーメン屋を出すとしたら、より美味しいか、より安いラーメン、またはより特徴的なラーメンを販売しますね。例えば、思い切って麺の素材自体を変えて、ビーフンにしてカロリーを減らす、などです。そうして、自社のラーメン独自の魅力を出していかないと、お客様には選んでいただけません。
これが、すべてのビジネスの成功に通じることだと思います。

――若い世代の経営者たちに一つだけアドバイスをするとしたら?

山口:国際的な独自性を持ったビジネスをして欲しいですね。やはり、これからビジネスをする人は世界に通じる考え方や独自性を持つべきだと思います。
それは、必ずしも海外の国々と関わりのあるビジネスをするべきだ、という意味ではありません。物事を小さな枠の中で考えるのではなく、より大きな枠の中で考えて欲しいということです。そうすれば、より幅広く、より多種多様な考え方を持つことができます。
国内でビジネスを展開する場合も、幅広く多種多様な考えができるということは絶対に活きてきます。そのためにも、国際的な考え方や独自性を身につけようとして欲しいですね。

――山口さんが若い頃に読んだ本の中で、強く影響を受けた本があれば教えて下さい。

山口:まずは『人を動かす』です。これは、本書の中でもお話しております。何度も読み返して、「相手に誠実な関心を寄せる」「利き手にまわる」といった、人に好かれる原則を学んだと思っています。
続いて、豊臣秀吉について書かれた本です。これは一つには決められません。やはり、そのキャリアに惹かれますよね。いち農民から戦略でもって、天下を取った人です。のし上がっていくというその生き方が魅力的です。
特に、天下人になる前の秀吉の話が面白いですよね。お金や人材に恵まれていた……というわけではなく、ハンディのある状況でも目的を達成してく。その工夫が素晴らしいです。
戦略の立て方、人の使い方が上手なので、ビジネスでも生きることが多いです。
最後に大村益次郎の伝記です。村田蔵六ともいいます。幕末に活躍した医師であり、兵学者ですね。彼の本もよく読みました。事実上の日本陸軍の創始者とも言われている人です。
豊臣秀吉の話にも通じるところがありますが、彼の素晴らしいところは、やはり軍団を指揮する能力に長けていたこと。戦いにおいて、戦略の立てるのが非常にうまかったことです。これも、ビジネスに通じる部分が多いと感じています。

――本書をどのような方に読んでほしいとお考えですか?

山口:やはり、若い世代のビジネスマンに読んでもらいたいですね。「経営者の親父から、息子へ送るアドバイス」とでもいいましょうか。私も60歳を超え、後進の育成に力を入れていきたいという思いもあります。
仕事を続けていれば、様々なことが起こります。嬉しいことも起これば、悲しいこと、つらいことも当然起こります。業績が上がらなかったり、人間関係がうまくいかなかったり……絶対に苦しい場面はやってきます。「逆境」ですね。そんなときに、この本を読んでみて欲しいです。できれば手元に置いて、逆境のたびに読み直してみて欲しい。若い世代にこそ、諦めずに前を向いて生き抜いていって欲しいのです。
若いビジネスマンが成長していく、その過程において、私の経験がほんの少しでも助けになれればと思っています。

――最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。

山口:常に自分の「見方」は狭角だと自覚するべきだと思います。私たちは、かなり狭い角度からしか物事を見ることができていないのです。ですが、小さいことでもいいのでチャレンジをしていくと、物事の見方は徐々に広がっていきます。
物事の見方が広がっていけば、自然といいアクション、楽しいアクションができるようになっていきます。人間は、一つ成功するといくつも成功するようになると私は思います。ですから失敗を恐れず、「9敗1勝」の気持ちでチャレンジを続けてみてください。必ず成功を手繰り寄せることができます。そして一つの成功が、また新しい成功を引き寄せてくれるのです。

(了)


(新刊JP)記事関連リンク
経営者が大事にしている「人を巻き込む」ために心がけていること
予期せぬ失敗をしても頭が真っ白にならない心の持ち方
なぜ、彼は会社を乗っ取られても再起できたのか?

カテゴリー : エンタメ タグ :
新刊JPの記事一覧をみる ▶

記者:

ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP