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「もう死ぬか、それともこれからアルバムを20作リリースするか」 A・クーパーxJ.ペリーxJ・デップによるスーパーグループ、ハリウッド・ヴァンパイアーズ ミニ・インタビュー

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 アリス・クーパー、エアロスミスのギタリストのジョー・ペリー、そしてジョニー・デップを中心として結成されたスーパーグループ、ハリウッド・ヴァンパイアーズが9月11日に『ハリウッド・ヴァンパイアーズ』をリリースした。

 今作には、スラッシュ、デイブ・グロール、ペリー・ファレル、そして故クリストファー・リーなど著名人が多数参加しており、その中でも注目なのが、ポール・マッカートニー。ザ・ビートルズ時代に自身のレーベル<アップル・レコード>が契約したバンド、バッドフィンガーに提供した「カム・アンド・ゲット・イット」をハリウッド・ヴァンパイアーズのメンバーとしてカヴァーしている。

 レコーディングに立ち会ったジョー・ペリーは「ポールは、コードも、歌詞も、メロディも全部覚えてたんだ。楽譜の1枚もなく、まるでずっとこの曲を彼がステージで演奏していたかのようだった。俺、アリス、ジョニーの3人はお互いに見合わせてたよ。そして俺はこう言ったんだ『もし俺にエゴがあったら、ドアを開けてレコーディング・ルームから逃げるね、だってポールなんだぜ!』自分がどんな人間で何をやってきたかなんて関係ない、もしポールが部屋にいたら自分の演奏なんかできやしないよ!」と興奮して語っている。

 そんなハリウッド・ヴァンパイアーズのアリスとジョーが米ビルボードのインタビューに答えてくれた。

―ハリウッド・ヴァンパイアーズという名称を考えたのは?
アリス・クーパー:ハリウッド・ヴァンパイアーズってのは、(1970年代に)LAのレインボー(バー&グリル)で行われた“飲み会”の名前だったんだ。このアルバムでそのメンバーに敬意を表してる―ハリー・ニルソン、ジョン・レノン、ザ・モンキーズのミッキー・ドレンツとバーニー・トーピン。夜通し飲んでて、太陽を見ることがなかったから俺たちはヴァンパイアのようだったんだ。ジミ・ヘンドリックスやジム・モリソンとか、俺たちが学んだ奴らも飲み仲間だった。俺はこれまでカヴァー・アルバムをリリースしたことがない。だから、「死んだ酔っ払いの仲間たちへのトリビュートをやったらどうだろう?」って言ったんだ。彼らもジョークをわかってくれたと思う―間違いない。

―今あがった名前の中でミッキー・ドレンツは意外ですね。
アリス:ミッキーは毎晩いたよ。深刻なドラッグ問題をかかえてたバンドやアーティストを思い浮かべてみろよ―ママス&パパス、ジャクソン・ブラウン、フリートウッド・マック。商業的なバンドも。ザ・モンキーズは結構深刻な問題を抱えていた―ザ・パートリッジ・ファミリーでさえもだ!バンドのイメージがヘヴィーだったからって、必ずもヘヴィー・ユーザーじゃなかった。NYへ引っ越して、チェルシー・ホテルで暮らし始めるまで、俺はヘロインなんて見たことがなかった。ルー・リードやその仲間がいて…鍵を回すことが出来ずに、ドアノブに鍵を差したまま、廊下に座ってる奴が居たもんだ(笑)。

ジョー・ペリー:俺はドラッグに関してはスノッブだった。ヘロインが好きすぎて、何かと混ぜたら、ハイをぶち壊しにするぐらいに。だから、ヘロインをやってた頃は、他に何もやらなかった。

―これまで死に直面したことはありますか?
ジョー:1975年にエアロスミスがリアジェットで地上14000フィート(約4,200メートル)にいた時、空気圧バルブが吹っ飛んじまったんだ。パイロットが対応する為に、着陸装置を作動させ、フラップを上げ、ジェットをほぼ真っ逆さまにした。機内の電気も全部飛んだ。そういう場合、酸素を確保する為に3000フィート(約900メートル)まで高度を下げないとならない。スティーヴン(・タイラー)とハグして、詞を覚悟してたぐらいヤバイ状況だったんだ。それがあってから、彼はカセット・レコーダーを持ち歩くようになった。飛行機が離陸する度に“録音中”にして、自分の最期の言葉を記録するために。

アリス:俺は死ぬ寸前まで飲んだことがある。ある朝起きて血を吐いたんだ。ステージ上で血を吐くのはクールだが、ホリデイ・インのメイドの前で血を吐くのはクールじゃないよな。

ジョー:ゴルフ場でゴルフ・カートに乗る君の写真を見たのを覚えてる。君は前に乗っていて、後ろにはバドワイザーが大量に積まれたもう一台のゴルフカートがあって。あの写真は俺にとって君を象徴する1枚だと思う。写真を見た時、20分近く大笑いしたよ。

アリス:俺がバドワイザーを飲むのを止めた時、売り上げが下がったって訊いたよ。俺のバンドは、3年間ビールのみで暮らせるって証明した―だがいずれツケがまわってくる。ジョーと俺はその境界線に立った時に気づいたんだ―もう死ぬか、それともこれからアルバムを20作リリースするか、ってことを。

 なお、ハリウッド・ヴァンパイアーズは、ジョニー・デップ、アリス・クーパー、ジョー・ペリー、マット・ソーラム、ダフ・マッケイガンのラインナップで、9月16日~17日にLAのザ・ロクシーで初ライブを開催。9月24日には南米最大のロック・フェス【Rock in Rio】のメインステージへの出演が決まっている。アリス・クーパーは「本当に凄いメンバーだよ、冗談に思われるぐらいにね(笑)。他のライブの予定はまだないけど、来週のことでさえ何もわからない状態だから何かがおきるかもしれないね。」と話しており、来日公演にも期待できそうだ。

◎『ハリウッド・ヴァンパイアーズ』トラックリスト
01. ザ・ラスト・ヴァンパイア(オリジナル曲)
02. レイズ・ザ・デッド (オリジナル曲)
03. マイ・ジェネレーション (ザ・フー)
04. 胸いっぱいの愛を (レッド・ツェッペリン)
05. アイ・ガット・ア・ライン・オン・ユー(スピリット)
06. ファイヴ・トゥ・ワン/ブレイク・オン・スルー (ザ・ドアーズ)
07. ワン/ジャンプ・イントゥ・ザ・ファイアー (ニルソン)
08. カム・アンド・ゲット・イット (バッドフィンガー)
09. ジープスター(T・レックス)
10. コールド・ターキー(冷たい七面鳥)(ジョン・レノン)
11. アイム・ア・ボーイ(ザ・フー) ※日本盤ボーナス・トラック
12. マニック・デプレッション (ジミ・ヘンドリックス)
13. イチクー・パーク (スモール・フェイセス)
14. スクールズ・アウト/アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール パート2 (アリス・クーパ
15. マイ・デッド・ドランク・フレンズ (オリジナル曲)

◎リリース情報
『ハリウッド・ヴァンパイアーズ』
ハリウッド・ヴァンパイアーズ
2015/9/11 RELEASE 世界同時発売
2,500円(plus tax)
※日本盤のみSHM-CD仕様、日本盤ボーナス・トラック1曲、解説、オリジナルライナーノーツ翻訳、歌詞、対訳収録

Q&A by Rob Tannenbaum / 2015年9月11日 Billboard.com掲載 / Photo: (C) Kyler Clark

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