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Spotifyでどのアーティストを人よりも早く聴いたか、一瞬で分かるサイト「Found Them First」オープン

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Spotifyでどのアーティストを人よりも早く聴いたか、一瞬で分かるサイト「Found Them First」オープン

定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」が新たに立ち上げたウェブアプリが音楽ファンにとって面白そうな内容です。

https://spotify-foundthemfirst.com/

「Found Them First」は、Spotifyでリスナーがどのアーティストを有名になる前に聴いていたかを教えてくれるウェブアプリです。このサイトにログインすると、好きなアーティストを他のリスナーよりも先に聴いたかを数値化して教えてくれます。音楽好きならば、新しいアーティストが有名になる前に知っておきたいと思ったことは何度もあるはず。メジャーからインディーズ、無名アーティストまでいち早く聴けるのは、膨大な数の楽曲が揃うSpotifyならではの音楽体験です。

使い方は簡単。Spotifyアカウントでログインするだけ。あとはSpotify側が過去の視聴データを分析して、いち早くアーティストを発掘していたかどうかをパーセンテージで教えてくれます。例えば自分の場合は、Major Lazerを聴き始めたリスナーでは2%と表示されました。「Found Them First」では、アーティストを最初に聴いたリスナーのトップ15%に入っているかどうか、数字で教えてくれた後に、Spotifyが各ユーザー向けにパーソナライズした無名アーティスト達のプレイリストがオススメされて、さらに新しいアーティストに触れられる仕組みになっています。SpotifyはまたJames BayやRixton、Years & Years、Misterwivesなど、特定のアーティストによるファンへの感謝を示した動画も15%に入ったファン用に合わせて公開しています。

このウェブアプリにおけるSpotifyが定義する「ブレイクしたアーティスト」(Breakout Artists)とは、ストリーミング再生回数が最低2000万回を超え、2013年1月から2015年6月までの期間中に成長率が2000%を超えたアーティストを指します。

Spotifyのクリエイティブ・ブランド戦略担当副社長のJackie Jantosは、「この体験は新しいアーティストを発見することが大好きなファンへの贈り物です。ユーザーが誰よりも早くアーティストを聴くことは、人に自慢する権利というちょっとした報酬になります」と語っています。

数多くのアーティストがSpotifyでファンを獲得したことから人気を集め、ラジオやダウンロード、メディアの露出、ライブでの人気獲得など一般的な認知拡大へとつながるなど、Spotifyは多くのアーティストやレーベルにとって必要不可欠な音楽プロモーションのプラットフォームとなっています。ロード、アヴィーチー、エド・シーラン、サム・スミスらは今ではアワードを受賞するほど世界的に人気を集めるアーティストへ成長しています。彼らも人気の起爆剤となったキッカケの一つがSpotifyであり、いち早く彼らを見つけてくれたファンのおかげで注目が集まった音楽ストリーミング時代のアーティストと言えます。

Spotifyはビッグデータを駆使する音楽サービス企業としても知られています。これまでも音楽メタデータ専門のスタートアップEcho Nestを買収するなど、リスナー動向を駆使したパーソナライゼーションに注力しています。データを解析することで、リスナーの履歴や嗜好に合わせた最適なレコメンデーションやプレイリストを生成するといったことから、リスナーがどのアーティストを熱心に聴いているコアファンか、どのアーティストを早く聴いているかまでを掘り下げることができます。例えばSpotifyの取締役でFacebookの元社長でもある投資家のショーンパーカー(Sean Parker)が自身のプレイリストでまだ無名だったロードの楽曲を追加したことから、彼のプレイリストをフォローするユーザーが関心を持ち、Spotifyの中でいち早く人気を集めたケースも出ています。

レーベルやアーティストがプロモーションを考える場合、コアファンに届けるアプローチだけでなく、いち早く聴いてくれるファンやインフルエンサーに届けるためのアプローチを改めて気づかせてくれたのがSpotifyのリスナー行動だと言えます。もっとも「Found Them First」で聴いたアーティストはSpotifyのラジオ機能を通じてランダムで届けられた音楽を聴いていたかもしれないので、全てのケースで目が高い音楽ファンだとは言い切れないはずですね。

Spotifyなど定額制音楽ストリーミングサービスの大きな功績の一つは、音楽雑誌や音楽ウェブサイトで働いていなくても、熱心な音楽好きであれば世界中の新しいアーティストをいち早く発見して聴けるプラットフォームを築いたことです。キュレーションとアルゴリズムによる音楽発見=ミュージックディスカバリーが新しい音楽の届け方として注目を集める中、どれだけ早く新しい音楽を聴いたかを可視化できる聴き方も、新時代の音楽体験ですね。

■記事元http://jaykogami.com/2015/09/12004.html

記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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