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東京都犯罪件数最悪だった足立区 環境美化始めワースト6に

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 深夜の町をあてもなく歩いていた中学生の少年と少女、役者になるという夢を描きながら東京でひとり暮らしをしていた女性…相次いで起こった殺人事件は決して他人事とは思えない。あなたの大切な子供、孫を守るために今からできる「新防犯の心得」とは。東京未来大学こども心理学部教授で犯罪心理学者の出口保行さんに聞いた。

 ひとつは、服装がだらしがない子ほどターゲットにされやすいという。

 ひと昔前まで、誘拐といえば身代金目的で裕福な家の子が狙われると思われていた。しかし、今や連れ去りの目的は身代金ではなく、性犯罪や猟奇的な殺人などであることが少なくない。そして、狙われるのは「きちんとした身なりの子」ではないという。

「服装がだらしないことから推測されるのは、まず緊張感がないということ。それだけで危ない。また、親がその子に関心を持っていないとも予想がつく。親がかまっていないなら、少しくらい姿が見えなくても気づかれない、連れ去ってもすぐには通報されない、そう思うからこそ狙われやすくなるのです」(出口さん、以下「」内同)

 また、近年注目されているのは、町を美化することによる防犯だ。環境防犯設計といわれ、ニューヨークでは落書きを徹底的に消して、町をきれいにしたことで犯罪が減ったという実績がある。日本で成功したのは、足立区だ。

「足立区はかつて東京都犯罪件数ワースト1で治安の悪いイメージがありましたが、環境美化を7年前から始めました。

 私が防犯専門アドバイザーとして、何度も公民館などで話をして区民1人ひとりに活動を理解、実践してもらいました。そして区全体に活動が浸透していった結果、一昨年はワースト4になり、去年ついにワースト6になりました。京都でも同様の取り組みをやっています。

 町の管理が行き届いていないと、誰も関心を持っていないという印象を与え、犯罪が起きやすくなります。人もお金も時間も必要ですぐに効果は出ませんが、いずれ必ず結果は出ます」

 増える犯罪に危機感を募らせる親は多いだろう。私たちがまず始めるべきは、「どうしたら守れるか」という意識をなくし、「どんな危険があるか」と正しい知識を持つこと、そしてなにより「こういうことも起こりうる」と考えるところからなのかもしれない。

※女性セブン2015年9月24日号


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