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内閣改造人事の最大焦点は「稲田朋美総理」のレール敷くこと

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 安倍晋三首相は9月26日からの国連総会に出席し、帰国後の10月初めに内閣改造を行なう方針だ。自民党内が人事に目の色を変える中、霞が関の官僚たちは早くも「安倍の次」を見据えていた。

 そこで本誌は財務省中堅A氏、経産省中堅B氏、外務省若手C氏、文部科学省若手D氏をメンバーとする緊急覆面官僚座談会を行なった。まず、経産省B氏が口火を切った──。

「今回の改造人事の最大の焦点は稲田朋美・政調会長がどの大臣ポストに起用されるかだ。総理は稲田氏を高く買っており、重要閣僚や官房長官を経験させて“稲田総理”のレールを敷いておきたい。総理が稲田氏をどこに置くかを軸に人事の骨格を練っていることは官邸では周知の事実だ」

──それではまるで“稲田後継準備内閣”ではないか。

経産B:われわれはある意味そうみている。

文科D:稲田さんが総理の側近たちから「姫」と呼ばれて後継者扱いされていることは聞いていますが、まだ当選4回でしょう。総理・総裁には早い。

外務C:むしろ、「まだ早い」から肩入れしているんだよ。党内基盤がない稲田さんを後継者に据えれば、安倍総理は退陣後も院政を敷くことができる。「吐血報道」は否定していたけれど、健康不安を抱える総理は任期延長して東京五輪までの超長期政権は考えていないと思う。むしろキングメーカーとして次の政権に安倍路線を引き継がせる道を選ぶのではないか。その点、稲田さんはタカ派で総理と思想や歴史認識も近い。

 総裁選で官邸が“出ても泡沫”といわれた野田聖子氏をあそこまで締め上げたのも、当選8回という“本物の女性首相候補”の存在が稲田氏の邪魔になるから潰しておきたかったのでしょう。そうした総理の意中を読み込んで財務省と経産省は早くから稲田さんを大臣に招こうと水面下で神輿の奪い合いを演じていた。どうやら勝負はついたようですね。稲田さんは経産大臣らしいじゃないですか?

経産B:ほう、初耳だけど(と、ニヤニヤ)。

財務A:経産省が先物買いで天下を握れると考えているとしたら楽天的すぎる。そもそも安倍政権2期目の最優先テーマが後継者づくりという見方は気が早いのではないか。「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権は国民に批判が強い安保法案以外、今のところ歴史的成果と呼べるものは見当たらない。

 いったい、稲田氏への禅譲を期待する経産省は安倍総理にどんな花道を用意するつもりなのかね。サプライズでもあるの? 第2期安倍政権のポイントになるのはそこだと考える。

●司会・レポート/武富薫(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号


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