ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

スペイン聖地巡礼って?よくわかる巡礼路とそこへ行くべき理由

DATE:
  • ガジェット通信を≫

Photo credit: bluecatproject via flickr cc

こんにちは。TRiPORTライターのkiemiです。
みなさんは世界遺産の道、カミーノ・デ・サンティアゴをご存知ですか?
キリスト教の聖地の一つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラを訪れるこの巡礼路が、近年注目を浴びています。
カミーノ・デ・サンティアゴとは何か、どんな楽しみがあるのかご紹介します。

スペイン巡礼 カミーノ・デ・サンティアゴとは?

スペイン語で、カミーノは道、サンティアゴはイエスの弟子、聖ヤコブのこと。スペイン北西部に位置するガリシア州の州都、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(以下サンティアゴ)は、聖ヤコブの遺骸が眠るといわれる大聖堂のある街で、エルサレム、ローマに並ぶキリスト教三大聖地(*1)の一つとされています。
つまり、カミーノ・デ・サンティアゴとは、このサンティアゴの大聖堂を目指す巡礼路のことを指すのです。

Photo credit: Keita「サンティアゴデコンポステーラへの道

巡礼路はどこ?

目指す場所は一つでも、聖地へ至る道はたくさんあります。
最も代表的なのは、フランスとの国境の町を出発し、スペイン北部を歩く「フランス人の道」。全長約800キロ、1日に20〜30キロ歩いて約1ヶ月の道のりです。このフランス人の道に繋がる道がフランス国内にたくさんある他、スペイン国内には「北の道」や「銀の道」、リスボンから出発する「ポルトガルの道」などがあり、いろんなところから出発できます。ヨーロッパの巡礼者の中には、はるばる自国の自宅から出発する人もいます。

Photo credit: Tomoyasu Ishii「【500キロ徒歩】サンチャゴ巡礼の旅(前編)

時間がなくてもできる?

800キロと聞いて落胆する必要はありません!
サンティアゴまでの最後の区間を、徒歩であれば100キロ、自転車であれば200キロ踏破すれば巡礼として認められます。
また、滞在日数に合わせて好きな所から始められ、自由に中止・再開できるのも、この巡礼路の魅力。例えば、800キロの道のりを複数回に分けて歩くことも可能です。
学生なら長期休暇に全部歩いてもいいし、忙しい社会人でも10日ほど休みが取れれば巡礼できるわけです。

どんな所に泊まるの?

巡礼路上の各町には「アルベルゲ」と呼ばれる巡礼者のための宿があります。公営と私営があり、ドミトリータイプの公営宿なら1泊5〜10ユーロほど。キッチンで自炊もできるので、低予算で歩きたい人も安心です。教会や修道院が運営する寄付制のアルベルゲもあります。
その他にもホテルやペンション、パラドール(*2)もあり、予算に合わせていろんな滞在が楽しめます。
ほとんどの宿にはwifiが完備されているので、日常から完全分断される武者修行のような巡礼をイメージしていた人には朗報ですね。

Photo credit: Tomoyasu Ishii「【500キロ徒歩】サンチャゴ巡礼の旅(前編)

巡礼ってなにをするの?

出発地の観光案内所などで、巡礼者の証明書となる「クレデンシャル」(巡礼手帳)を手に入れたら、あとは黄色い矢印や道標に従い、歩くだけ。
宿を朝出発し、お昼過ぎには次の町の宿にチェックインするというのが基本スタイルです。この時、立ち寄ったスポットや宿で、先ほどのクレデンシャルに忘れずにスタンプをもらいましょう。
体を動かし疲れて眠る日々の気持ち良さから、心もデトックスされていくという声が多く聞かれます。

Photo credit: Sakiko Tsuji「Buen Camino!!!

今こそ巡礼に出るべき5つの理由

えっ?ただのスタンプラリー?と思われた方もいるかもしれません。
それでも世界中から多くの人がこの巡礼路に集うのには、向かう者を惹きつけてやまない魅力があるからなんです。
ここでは多くの巡礼経験者を知る筆者が、今すぐ巡礼旅に飛び出したくなる5つの魅力をご紹介します。

世界各国色んな人と交流できる

信仰を持つ人、持たない人、レジャーや観光として歩きたい人、自分探しをしたい人など、巡礼路は多くの人に開かれています。年齢層も学生やビジネスマン、人生経験豊富な中高年までさまざまです。
一つの場所を目指して歩く巡礼路では、自分のペースで歩いていても、自然と他の巡礼者と顔なじみになり仲良くなれます。国籍も年齢も飛び越えて、色んなことを話すことで、さまざまな価値観や人生に触れることができます。

Photo credit: Juan Pablo Olmo via flickr cc

美味しいスペイン料理とワインを堪能

巡礼路が走る北部スペインは、スペイン国内でも有数の美食エリア。ワインの産地も通過します。歩いた後のバル(*3)巡りを楽しみにしている巡礼者も多くいます。さらに巡礼路には、蛇口をひねるとワインが出るという夢のような場所も。
ただし、巡礼中は健康が第一。食べ過ぎ・飲み過ぎにはご注意を!

Photo credit: Sakura Tanaka「スペイン・美食の街で女磨き♡ バスク地方サン・セバスチャンの美食クラブ”ソシエダ”体験の旅♫

美しい自然、観光が楽しめる

朝もやのかかった美しい山々や森、見渡す限りに広がる大地に続く一本道など、巡礼旅だからこそ楽しめるダイナミックな自然景観があります。また、最終目的地のサンティアゴはもちろん、ブルゴスやレオン、オビエドなど、都市観光が楽しめる街もあります。

Photo credit: Tomoyasu Ishii「【500キロ徒歩】サンチャゴ巡礼の旅(前編)

語学が上達し度胸もつく

宿で、お店で、同じ巡礼者と。会話の基本は英語になります。
スペイン語しか通じず、ガイドブックを見ながら必死になることもあるでしょう。
そうして身振り手振りで意思を伝えていく内に、日本を出た時よりも語学も度胸も身に付けた自分に気が付くかもしれません。

達成感とその先にあるもの

普通の旅行とは違いゴールがある巡礼路では、満身創痍になって辿り着いた者にしか味わえない達成感と喜びがあります。
サンティアゴに着いたら、大聖堂で行われる巡礼者ミサに出席し、巡礼事務所で巡礼証明書を発行してもらいましょう。大聖堂前の広場には、記念撮影をする人、久しぶりの再会に抱き合う人、祝杯をあげる人がそこここに見られ、皆がこの場所を目指してきた仲間だと感じられます。
また、足を動かし自分と向き合う日々が自分の問題をクリアにし、思わぬ答えをもたらしてくれることもあるようです。

Photo credit: Contando Estrelas via flickr cc

おわりに

カミーノ・デ・サンティアゴ、いかがでしたか?
1000年以上の歴史を持ち、さまざまな願いを胸に多くの人が歩いた巡礼路。なんだかとてもロマンがありますよね。
観光旅行とはちょっと違う旅をしてみたい人、体を動かすのが好きなアウトドア派の人にもオススメです!

*1 主にカトリック教会の定める聖地
*2 歴史的建造物を改装した絢爛豪華なスペイン国営ホテルのこと
*3 軽食やお酒を提供する店

ライター: Emi Takaki

Photo by: Tomoyasu Ishii「【500キロ徒歩】サンチャゴ巡礼の旅(前編)

関連旅行記

*Tomoyasu Ishii「【500キロ徒歩】サンチャゴ巡礼の旅(前編)
*Tomoyasu Ishii「【500キロ徒歩】サンチャゴ巡礼の旅(後編)
*Sakiko Tsuji 「Buen Camino!!!

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP