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ここってホントに新刊書店!? ビールを片手に本が読める、下北沢「B&B」に行ってみた

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「下北沢」。もう名前だけでお腹いっぱいです。演劇も音楽もサブカルもカレーもざわざわ、ざわざわ……色々あると思いますが、あえてご紹介したい素敵な場所があります! 本屋さんなのに、ビールが飲めちゃうお店があるんです。

行ってみないと損しますよー。

ビール以外にもワインやコーヒーなどのドリンクが飲めちゃいます。買いたい本を探しながら、お酒が飲めるって、夢のような話。コーヒーが飲めるお店はよくありますが、ビールっていうのが、いい! お店の名前は、Book&Beer のB&B。名前からしてそそられます。

 

ということで、さっそく懇切丁寧な道案内から。
下北沢駅南口に出たら……

真っ先に南口商店街に入って、

一つ目の角を左。

もう着いた!

こちらがB&Bの入り口です。

この階段を上がると……

ワクワクするよ、この感じ。

扉を開けば……

文化の香りが漂ってきます

文化ってこんな匂い……そう、多分間違いない。普段、ごはん屋さんしか行かない私でもなんか感じちゃいます。なんだろう、この感じ。この気持ちはなんだろう。

普段、食べ物ばっかり見ている私の前に突如として現れた本たち。自分は本当に同じ世界を生きているのか、分からなくなります。

本棚をじっくり見渡せば、むむむ……これはいわゆる文脈棚。隣り合う本同士に意味がある。繋がっている。どうしてこの本が隣にあるんだろう? と思わず考えてしまう文脈棚。多分、オーナーの内沼晋太郎さんが、往来堂書店にお勤めされていたこともあるからなのか……、頭の中まで文脈棚みたいになってきた。

こちらはきっと、夜のつながり。夜がいっぱい。

こちらには科学の本がずらり。

こっちには、ジョン・ケージ、ウディ・アレン、ヒッチコック、ピカソ……充分です。充分すぎます。そこにドーンと10年メモ。はい、ノックアウトしました。

グルメの本は、棚2つ。右側にある棚とその後ろの棚にずらりとグルメに関する本が。

近くには、こんなに沢山の気になるものたちが。

そして、こちらはコーヒーの島。上陸~。

こだわりは、判型で分けないことと専門書をおかないこと。オーナーさんの方針で「いろんな世界にアクセスできるように」ということを大事にしているとのこと。B&Bに入るだけで、世界が広がるのは、そのせいなのかも。

さらに興味深いのが、お店を始めるときのエピソード。普通、本屋さんを始めるときは、どの棚に何の本を置くか、あらかじめ決めてから仕入れるにも関わらず、B&Bでは仕入れたい本リストを作り、仕入れたい本を仕入れたとのこと。かっこいい! かっこよすぎて、クラクラしてしまいました。

で、そもそもこのお店ってどんなところなの?

コンセプト

街の本屋さんが少なくなっている昨今。そこで、工夫して利益を出す街の本屋さんを作ろうと思って始まったのがB&B。 何度も言いますが、こちらではなんとビールが飲めちゃいます。ドリンクは利益率が高く、オーナーがビール好きということもあってビールが飲める本屋さんに。しかし、あくまでも本ありきの話。本屋さんというところからは、はみ出さない素敵な場所です。 

ドリンクが飲みたい方は、カウンターでドリンクを注文しましょう。

生ビールに心が高鳴る、高鳴る。

お店で使われている家具が買えます

ビールだけで驚くのは、まだ早いです。な・ん・とお店に並んでいる本棚が買えちゃいます。

こちらの写真の中から値札を探そう~。
……2つほど見つかりましたか?

本棚は、北欧の中古品で家具屋さんから借りているもの。購入したいお客様がいたら、家具屋さんに連絡→家具屋さんがメンテナンス→お客様のもとへ届くといった流れになるそう。

家具屋さんは、売り場に展示しなくてもよいし、本を入れた状態でお店に置かれているので、購入される人もイメージしやすい。B&Bにとっては、本棚を購入する必要がなく、経済的。これぞ、まさにWin-Win。棚が売れると新しい棚が入ってくるので、お店の雰囲気も変わるとか。通う楽しみもありますねー。 

他にも椅子やランプなども購入できるそう。


こちらのランプにも値札がついてます。

ちなみにこれまでに、結構な数のお客様が家具をご購入されているそう。月に1回は必ず売れるとのお話も。家具の購入をお考えの方にはおすすめです。

毎日イベントを開催しています

B&Bでは、な・ん・と毎日イベントを開催しています。イベント用の椅子を店内で発見!

下北沢という立地もあって、イベントを毎日やると決めて、本当にやっているのがB&B。ハンパないです。イベントを担当しているスタッフは3名。他のスタッフもやりたいイベントがあれば企画して、担当するとか。なんだか楽しそう。

ちなみにこれまでで、特に申込みの多かったイベントは、吉本ばななさん×藤谷治さんのイベント。立ち見の方が出るほど超満員だったとか。

吉本さんと藤谷さんは、下北沢と繋がりが強いお二人。

B&Bでは、吉本さんの「下北沢について」が購入できます。編集は、オーナーの内沼さん。下北沢でないと、この本は買えません。

藤谷治さんは、以前、下北沢で「フィクショネス」というこれまた個性的な本屋さんをやっていらした作家さんです。このお二人の対談って、そりゃあ、超満員になりますよね。納得です。

 

あれ、文学のイベントばっかりなの?とちょっと興味が薄れてしまった皆様に朗報です。

実は、グルメ関連のイベントが多く開催されています。月数回は行われています。

そこで、最近開催された気になるグルメ関連のイベントをご紹介しまーす。

■2015年7月20日
坂田阿希子×伊藤まさこ×仁平綾「3人のニューヨーク案内」『NEW YORK RECIPE BOOK』(誠文堂新光社)刊行記念
ニューヨークのおすすめのお店や再現レシピについて、スライド写真を交えながらたっぷりお話いただいたトークイベント。当日はブルックリンの地ビール「ブルックリンラガー」がドリンクメニューに登場しました。

2015年7月3日
たなかれいこ「食と料理と初夏の冷え」 『生きるための料理』(リトルモア)刊行記念
食べ物で体をあたためることを実践し、30年間医者いらずの生活を続けるたなかれいこさんに、初夏・夏の体調をテーマに日々大切にしていることやお客さまからの質問にじっくりお答え頂くイベント。当日は、たなかれいこさん特製10分粥をいただきながら、お話を聞く形に。

2015年7月3日
「聞いて、見て、食べて美味しい小説案内」
『ひと皿の小説案内 主人公たちが食べた50の食事』刊行記念
監修・翻訳をつとめた阿部公彦さんと、食に造詣の深いエッセイスト・小説家の石田千さんが登場。さらに、下北沢のカフェ「tag café」が、『ひと皿の小説』とコラボレーションし、本の中に登場する食事の中から、「チキンスープ・ライスいり -12のつきのほん-」と「まぬけ同盟」(ホットドッグ)のレシピを再現し、来場者へ振る舞ったイベント。

2015年6月20日
小倉ヒラク×真藤舞衣子×五味仁「発酵デザイナー、料理研究家 味噌屋、3つの立場からの糀(こうじ)の見え方。」 『おうちでかんたん こうじづくり』発刊記念
そもそも「こうじ」って何だろうから始まり、作り方、こうじを使った料理などを、発酵デザイナー、料理家、味噌屋の3つの視点から「こうじ」を語ったイベント。当日は、利き醤油やおつまみも楽しめたそう。

 

うーん、多すぎて紹介できません。ホームページを要チェックやで~!

イベントって、ちょっと敷居が高いなと思った方も大丈夫。自称コミュ障の私が、B&Bさんのご厚意でイベントに参加させて頂きました。しかも、「フィクショネス文学の教室」。

少人数で文学について、語り合うちょっと難易度の高そうなイベント。講師は、作家の藤谷治先生。作家さんと文学の話なんてできない……どうしようと、ビビりながらも、課題図書の吉本隆明「マチウ書試論・転向論」を携えて、イベントに向かいました。

イベントはこんな雰囲気。

アットホームです。先生との距離が近いです。発言も自由にできます。

課題図書の「マチウ書試論」の話からと思いきや、まずは著者・吉本隆明がいかに偉大なる思想家だったかというお話から……。

原発など最近の時事ネタも織り交ぜながら、思想家と政治の関係や、批評家の立ち位置など、踏み込んだ話を分かりやすく噛み砕きながらお話下さいました。聞きながら、藤谷先生の力説にどんどん心が奪われていきます~。

論じたいことがあるときに、どこに立脚点をおくのか、論じる前にその事象に関して自分がどこまでさかのぼれるか……と書き手としてのスタンスにまで話が及び、私もすっかり批評家気分に。

で、終わってみての感想は、超おもしろい。なにこれ。
作家を目指している人でなくても、普段文学に興味なんてない人も、噛み砕いてお話してくれるので、文学の入り口に立てるお得なイベントでした。

 

こんなに素敵な素敵なB&B。

他の本屋さんと全然違う! という驚きもあるかもしれませんが、あくまでも「街の本屋さん」。心に光が差し込むような温かい空間。

高校生が学校帰りにグループで寄ったり、親子で本で買いに来られる方も。もちろん1人でふらっと寄られる方も多いとか。

下北沢駅からすぐなので、待ち合わせにも便利。店長さんいはく、「日常の中で利用してほしい」とのこと。色々やっているおしゃれな雰囲気の本屋さんだからと気負わずにふらりと立ち寄って、自分なりの楽しみ方を見つけてみるものいいかも。ほろ酔い気分で本をたくさん買ってみるのも大人の楽しみの一つなのかもしれません。

 

店舗情報

B&B
電話番号:03-6450-8272
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-12-4
営業時間:12:00~24:00(ドリンクLO 23:30)
定休日: 年中無休(年末年始および特別な場合を除く)

書いた人:鈴木りかこ

1986年生まれ、静岡静岡市出身。占いによると、ぼんやりしてるけど、内にアツいものを秘めているらしい。でも、そのアツいものがなんなのか未だに分からない。食べることと寝ることが好き。

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