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口コミグルメサイトの無断掲載に関する訴訟に決着

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口コミグルメサイトの無断掲載に関する訴訟に決着

 口コミグルメサイト「食べログ」に店の情報を無断掲載され、「隠れ家」を売りにした営業戦略を妨害されたとして、大阪市内のバーが食べログの運営会社に損害賠償及び情報削除などを求めていた訴訟に決着が着きました。
 今回は、この訴訟について見てみたいと思います。

 訴訟を提起したバーは、平成22年6月に開店し、その店舗は店先に一切看板を設置せず、入口には鉄扉を設け、来店者はインターフォンを鳴らして、店員が開場して建物内に入ることが出来るという仕組みになっていました。
 店舗には、当店は会員制のプライベートラウンジにつき、口コミサイトへの投稿を禁止する旨の告示が行われていました。バーの客は、常連客やその紹介を受けた人などがほとんどであったようです。

 平成24年11月に食べログのユーザー会員が、当該バーの名称、住所、電話番号や、店内の写真や料理の写真とコメントを登録したところ、サイトにバーの情報が掲載されてから、紹介者でない顧客が入ってきて大騒ぎをしたり、くつろいでいる年配客に絡んで暴力事件に発展するというケースが発生しました。

 当該バーは、運営会社に対して、店舗情報を削除する旨の依頼をしましたが、運営会社は

(1)飲食店に係る情報の掲載について、一般的に公開されている情報を利用することや感想を述べることは表現の自由の範囲内であり適法であること
(2)当該バーに関する情報は、食べログ以外にもインターネット上で複数発信されており、サイトに掲載することは適法である
という理由から削除に応じないと回答をしました。
 そこで、当該バーは、運営会社に対して損害賠償請求及び掲載情報の削除を求めて裁判を起こしました。

 一審においては、裁判所は、原告である当該バーに自らの業務の遂行のために、自己の情報について公開するかどうかについて選択する権利や利益を認めた上で、被告である運営会社は一般に公開されている情報であれば掲載するという方針で、原告の削除の申し入れに応じなかったにすぎないもので、「原告からの申し入れに応じないことが違法と評価される程度に侵害行為の態様が悪質ということはできない。」として、バーの請求を認めませんでした(大阪地判平成27年2月23日)。

 バー側が控訴した二審では、7月30日付で和解が成立し、詳細な和解内容は判明していませんが、サイトから店舗の電話番号と地図といった情報の一部が削除されています。

 今のところユーザーに対する影響はありませんが、今後掲載に関するルール等に変更があることも考えられますので、サイトに口コミ等を投稿する際にはルール等を一読しておくことをオススメいたします。

元記事

口コミグルメサイトの無断掲載に関する訴訟に決着

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