ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

月100円からの「空き家」管理。どこまでやってくれるの?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

少子高齢化、世帯構造の変化などにより増え続ける空き家や空き地。これらを放置しておくと倒壊の危険、治安・景観の悪化などマイナスなことばかり。

そんな空き地や空き家を月々100円から巡回及び管理してくれるのが、「NPO法人 空家・空地管理センター」だ。早速、代表理事の上田真一さんに色々とお話をうかがった。

――空き家や空き地って増え続けていると聞きましたが?

全国の空き家は最新の統計では820万戸を超え、空き家率は実に13.5%にも達しています。空き家が増加する原因としては、少子高齢化や世帯構造の変化、固定資産税等の税制や新築住宅と除却住宅数のギャップ、複数人数で相続することによる権利の複雑化などが挙げられます。
今後、持ち家率の高い団塊世代の相続が本格的に始まりますので、空き家は今後も増加し続けることが予想されます

――今後も増え続けるとは……。では、そんな空き家は放置されている状態が多いのでしょうか?

現在、放置空き家は大きな社会問題となっています。倒壊の危険性や、治安・景観・衛生環境の悪化など外部にさまざまな悪影響を及ぼします。
急増する放置空き家に対処するため、これまでは各自治体が独自に空き家条例を定めていましたが、今年の2月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されました。
国の基本指針、空き家所有者の責任明文化や、市町村の空き家等対策計画の策定、特定空き家に対する措置などが定められたのです

――ふむ、国としての空き家対策に関する指針が定められたのは最近なんですね。ところで、“特定空き家”とは一体どういう空き家のことを指すのですか?

特定空き家とは、適切な管理が行われておらず、そのまま放置すれば倒壊等の危険性や周囲への悪影響などがある建物のことです。
特定空き家に指定された場合、自治体による強制的な除却(行政代執行)の対象となる可能性があります。この法律によって、全国の自治体の取り組みが大きく変わっていくと思われます

――では、「NPO法人 空家・空地管理センター」さんが実施しているサービスの内容を教えてください

空家・空地管理センターでは『100円管理サービス』と『しっかり管理サービス』の2種類の管理サービスを提供しています。100円管理サービスは月額100円で毎月1回、建物外観を目視確認し、写真付きの報告書で所有者様へ空き家の現状を報告するサービスです

――それにしても月額100円とは驚き! 次に『しっかり管理サービス』について教えてください

しっかり管理サービスでは、建物の劣化を防ぐために換気や室内の点検、水道の通水も行います。ポスト清掃やお庭のゴミ拾い、庭木の成長具合を写真付きの報告書で所有者様へ空き家の現状を報告します。巡回は毎月1回~4回で、月額4000円~となっています。
そのほか、両サービス共通で近隣住人からのクレーム一次対応、管理看板の設置を行っています。オプションとして、郵便物の転送(950円/月)やポストの清掃(500円/月)、除湿剤の設置(150円/個)や緊急時の点検(3000円/回)なども追加でき、ご希望に沿った管理内容をカスタマイズいただけます

放置空き家になってしまわないように、さまざまなサービスが考えられているようだ。これからも増え続けていくであろう空き家や空き地。民間レベルでのこういったサービスも、さらに充実していくことが予想される。今後の展開に注目したい。●取材協力
NPO法人 空家・空地管理センター
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/09/08/95999/

【住まいに関する関連記事】
住宅・土地統計調査発表。空き家の増加やバリアフリー普及などの実態は?
平成27年度予算案決まる 空き家、中古住宅流通、省エネを強化
2015年上半期は「住宅ローン金利」と「空き家」が話題に
1年間居住なし、電気や水道の使用がないなどで空き家と判断

住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
SUUMOジャーナルの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP