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「美男子に化けて娘を襲う」と言われる川に住んでるイルカって?

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Photo credit: Gordon WrigleyPink Dolphin” via Flickr (license)

TRiPORTライターヤマガミです。

観光地ではイルカウォッチングがアクティビティの一つとして実施されています。イルカと言えば、一般的には海に生息しているものと認識されていますが、実は川に生息しているイルカも存在します。それが、アマゾンカワイルカです。

どんなイルカ?

アマゾンカワイルカは海のイルカと異なる生態をしています。まず目立った特徴は、非常に細長くとがった口をしている点です。この長いくちばしは、川底にいる獲物を捕えるのに適した形となっていて、川底にいるカニや小魚などを泥ごとすくい取り、洗って食べます。

アマゾンカワイルカの額は脂肪で丸く膨らんでおり、全身の皮膚は白っぽい灰色をしているので、血液の色が透けて全体がピンク色に見えるのも大きな特徴です。大きな胸ビレを持ち、柔軟な体の動きが可能なので、首がよく曲がります。

聴覚や触覚が非常に発達していて、海のイルカと同じように音を出し、その反射音を聴くことによって物の位置を特定できるので、真っ暗な川の水の中でも自由に動き回ることができます。全長2.5メートル、体重は200キロほどあり、5種ほど確認されているカワイルカの中で最も大型。アマゾンカワイルカは3500万年前に生きていた原始的なクジラと同じ特徴を持っていることから、「生きた化石」とも呼ばれています。太古の面影を残し、力強く野性味あふれるアマゾンカワイルカに、ぜひ一度会ってみたいものです。

アマゾンカワイルカの生息地

では一体、アマゾンカワイルカはどこにいるのでしょうか? 生息地は南アメリカのアマゾン川流域やオリノコ川流域です。熱帯雨林で近づきにくい場所のうえに、濁った水の中に生息していることが多いため、調査が難しいと言われています。

雨期になるとアマゾン川の水があふれ、周囲の熱帯雨林は数か月に渡って水に浸かります。アマゾンカワイルカは密林の隙間を縫うように泳ぎ、木の枝や葉の陰に隠れている魚などを長いくちばしで捕えて食べるそうです。およそ1500万年前には海面の水位が現在より高かったと考えられており、カワイルカは海面が後退した後もアマゾン川流域にとどまり、海のイルカとは異なる独自の進化を遂げたとされています。

アマゾン川流域では昔から「アマゾンカワイルカは美男子に化けて娘を襲う」という伝説があり、魔物と考えられ、恐れられていたため、長く狩猟の対象にはならなかったという歴史があります。しかし、アマゾン周辺の開発の影響で個体数は減少傾向にあり、ブラジルとボリビアの全域、ペルー、ベネズエラ、コロンビアの保護区においてはアマゾンカワイルカの保護が行われています。美男子に化けてくれるなら、少し襲われてもいいかなと思ってしまう人もいそうですね…!

ライター名:マリアヤマガミ
Photo by: Gordon WrigleyPink Dolphin” via Flickr (license)

アマゾン川の旅行記はこちら

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