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スーパー台風ヨランダの被害から2年…フィリピン復興の様子と裏事情

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筆者撮影:台風の被害を受けた地域

こんにちは! TRiPORTライターの冒険女子アオノトモカです。

2013年11月8日、青年海外協力隊としてフィリピンに派遣されたばかりの私はマニラに滞在していました。巨大台風がフィリピンに上陸するという情報があったため、外出を控えて隊員寮に引きこもっていましたが、マニラは特に大きな被害を受けることはありませんでした。

そして次の日、この台風30号(フィリピン名:ヨランダ)が直撃した地域の映像をインターネットで見たとき、これは大変なことが起きたと少しずつ認識し始めました。高潮により海面が上昇し、街が海に飲み込まれていく様子は、まさに東日本大震災の津波発生当時を思い起こさせました。

台風ヨランダ被災地支援活動への参加

2013年12月、青年海外協力隊は有志を募ってレイテ島の被災地で復興支援活動「サマカナ」の実施を開始しました。サマカナは元々フィリピン全土で協力隊が現地の人々と様々な交流活動をするイベントとして開催されていましたが、レイテ島で行われたサマカナの主な目的は、被災した家や家族、友人を失った子供達を元気づけることです。この活動に私は過去3回参加しました。

気温35度超えのテントでの活動

筆者撮影:仮設テントでのフィリピン民族舞踊アクティビティ

初めて参加したのは、台風被害から約半年後の2014年4月でした。当時はまだ空港も屋根が半分吹き飛んだ状態のまま、そしてヤシの木も葉っぱが飛ばされていたり途中で折れていたりで、台風の爪痕がはっきりと見てとれました。さらに、多くの人がテントで生活し、子供達の授業もテントで行われていました。

物資や食料がまだ不足していたため、私たちも歌やダンスといった余興に加えて炊き出しや石けんなどの物資の配布を行いました。真夏のフィリピンで、数百人の子供が集まったテントの下での活動は非常に暑く、困難を極めました。そしてその状態で生活しなければならない人たちを見て、一刻も早く状況を改善しなければならないと感じました。

道路に残る巨大な爪痕

筆者撮影:高潮で打ち上げられて道路に突き出した大型船先端部

2回目の参加は、台風被害から1年が経った2014年11月。半年前と比べると、空港もキレイになり、町も復興している様子でした。しかし、高潮によって打ち上げられ、動かせなくなった大型船の先端が、そのまま道路に突き出して残っていたり、その引き上げ作業が行われている間も、台風被害で家を失った人々が打ち上げられた船のすぐ横に掘建て小屋を建てて生活し始め、それが新たな問題となっていました。1年が経過しても、やはり被災地であるということは見てとれました。

そして、復興へ…

筆者撮影:新設された青い校舎の前で風船ゲームを楽しむ子供たち

そして2015年8月、台風被害から約20ヶ月後のレイテ島を再び訪れました。レイテ州の州都であるタクロバン市内にはおしゃれなレストランが立ち並び、前回訪れたときよりもさらに街は賑わっていました。テントしかなかった場所には、立派な学校の校舎が建っていて、避難民が暮らすテントシティとなっていた広場からは、すっかりテントがなくなっていました。打ち上げられた大型船も今は撤去されたそうです。

複雑な裏事情

筆者撮影:元気に歌う子供たち

台風ヨランダで大きな被害を被ったために、国際的な支援が被災地域に集中し、台風以前よりもむしろ街が経済的に潤っているという見方をする人もいます。他の地域に暮らすフィリピン人たちは、そういった状況に嫉妬心を抱いているのも事実です。私は台風以前の被災地域の様子を知らないので、それが事実かどうかは判断できませんが、こういった複雑な状況が復興後に生まれていることを知って、復興支援や国際援助のあり方を再度考える機会となりました。

過去から学び、強く生きていく

筆者撮影:ダンスではしゃぐ子供たち

台風ヨランダの被害を受けてから、もうすぐ丸2年がたとうとしています。レイテ島での3回の支援活動を経て、度重なる自然災害に負けずに復興し再生するフィリピン人の底力を感じ、いろいろなものを失っても笑顔を忘れない子供達の強さに感心しました。台風ヨランダの教訓を活かし、フィリピン全土では防災へ対する意識もここ数年特に高まっているように感じます。大型台風が上陸することが多いフィリピンにおいて、今後再び大きな被害がでないことを祈るばかりです。

文・写真:アオノトモカ「冒険女子

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*Tomoka Aono「第二次世界大戦激戦地コレヒドール島で戦争の歴史を学ぶウォーキングツアー
*Jun「フィリピン マニラ & セブ島

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