二日酔いの強い味方・しじみは冷凍させれば効果アップ!
日本人は縄文時代からしじみを食べていたそうです。江戸時代には天秤棒をかついでしじみを売り歩くしじみ売りの姿はあちこちで見られたそうで、古典落語の演目にも「しじみ売り」というものがあります。安くて栄養豊富なしじみは当時から庶民に愛されていた食材で、しじみの味噌汁は江戸っ子の朝食の定番メニューになっていました。現在でもしじみは多くの日本人から愛される食材のひとつで、その肝臓の機能をアップさせる効果も有名です。「しじみ汁は二日酔いに効く」と、しじみは酒飲みたちの間では欠かせない食材になっていますが、昔の人たちも身を持ってしじみが肝臓にいいことを知っていたようで、江戸時代中期に発刊された文献にも、しじみについて「黄疸を治し酔を解す」という記述があるそうです。
しじみが肝臓にいい効能をもたらすのは、しじみに多く含まれるオルニチンというアミノ酸によるものです。オルチニンは体内に入ると腸で吸収され、血液に乗って全身に運ばれていきます。このオルチニンには肝臓がアンモニアを分解する作用を促進してくれる働きがあり、二日酔いで弱っている肝臓の機能をサポートしてくれるのです。
このオルチニンは、マイナス4℃で冷凍すると、なんと8倍にも増えることがわかっています。その詳しいメカニズムはわかっていませんが、冷凍するだけで健康にいい成分が増えるのだから、やらない手はありません。その際は事前に砂抜きと殻についた汚れを洗うことを忘れないようにしましょう。
しじみには、そのほかにもアルコールの代謝を促すアラニンやグルタミン、胆汁の分泌を促すタウリンなども豊富に含まれています。お酒が好きでついつい飲み過ぎてしまう人、お酒のお付き合いが多い人は、毎朝のしじみ汁用に、小分けにしてしじみを冷凍して常備しておくことをオススメします。冷凍したまま熱湯に入れて好きな味付けをするだけでいいので、手早く簡単に美味しいしじみ汁が作れますよ。(TEXT:料理サプリ編集部)
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