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何も調べずに書いたエアロスミスの生涯(第5回)

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11. 痛みなんて生ぬるいのさ

 

ズドドドドドド!

 

パーン! パパパーン!

 

廃ビルの中を、銃声が激しく鳴り響きます。

 

その音をBGMに、スティーブンは父親のビクターが冷たくなっていくのを感じていました。

 

視界から色が1つずつ剥がれていく気分でした。

 

スティーブンは何もかも嫌になって、廃ビルから去ろうとしました。

 

それに気づいた愚裏威怒がバットで殴りかかります。

 

バットはスティーブンの頭に直撃しました。

 

血がダラダラと流れてきます。

 

しかし、スティーブンはびくともしません。

 

 

「あ?」

 

あまりにも虚ろな目に、愚裏威怒は寒気を感じました。

 

「す、すみません・・・」

 

スティーブンはバットを奪い取って投げ捨てると、廃ビルから去りました。

 

12. 祝福の音楽

 

スティーブンはあてもなく街を徘徊しました。

そのうち雨が降り出しました。空はどんよりとした灰色です。

でも、スティーブンは「ちょうどいいかな」と思っていました。

 

 

さっきから止まらない涙を、隠してくれるから──。

 

「お前さん、何しているんだい」

 

ジミーおじさんです。いつの間にか、レコード屋の前にいました。

 

「ほっといてくれよ、ジミーおじさん。ブルーな気分なのさ」

 

スティーブンはジミーおじさんに背中に向けて、立ち去ろうとしました。

 

「待ちな!」

 

振り返るとジミーおじさんはレコードとレコード・プレイヤーを持っています。

 

「ほらよ」

 

スティーブンに放り投げると、ジミーおじさんは親指を立ててニッコリと笑い、店に戻りました。

 

スティーブンは誰もいない丘の上に来ました。

雨はますます強くなっています。

 

 

レコード・プレイヤーからあの曲が流れてきました。Daydream Believerです。

 

 

Daydream Believerに被さって、あの言葉がリフレインします。

 

 

 

 

 

 

お前の信じた道を進め。

 

 

 

 

 

 

お前の信じた道を進め。

 

 

 

 

 

 

お前の信じた道を進め。

 

 

 

 

 

 

お前の信じた道を・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気づけば、レコードに合わせてスティーブンは歌っていました。

 

 

 

 

 

 

泣きながら。

 

 

 

 

 

 

空に向かって。

 

 

 

 

 

 

父親との思い出を噛み締めながら。

 

 

 

 

 

 

 

13. そこへ一台の車が・・・。

 

 

 

 

 

 

そこへ一台の車が駆けつけます。

 

 

 

 

 

 

中から一人の男が降りてきました。

 

 

 

 

 

 

「Holy Shit!(信じられねぇ、天使の歌声だ!)」

 

 

 

 

 

 

男が叫びます。

 

 

 

 

 

 

音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズです。

 

 

(つづく)

 

【シリーズ一覧】

何も調べずに書いたエアロスミスの生涯(第1回)

何も調べずに書いたエアロスミスの生涯(第2回)

何も調べずに書いたエアロスミスの生涯(第3回)

何も調べずに書いたエアロスミスの生涯(第4回)

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