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青信号を渡っただけなのに!海外で警察沙汰になったらどうする?

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“事件現場”となったクアラルンプール Photo credit: Shohei Watanabe「クアラルンプールに寄って日本に帰る

TRiPORTライターの志方拓雄です。夏休みも終わり、世界各地へ旅をして思い出深いひと時を過ごした人も多いのではないでしょうか。なかには、旅先で予期せぬトラブルに巻き込まれて、大変な思いをしたという人もいるかもしれませんね。犯罪に巻き込まれたとき、強い味方になってくれる現地の警察ですが、思わぬ形で旅人自身がルールを破ってしまい、警察沙汰になってしまうこともあります。

道路を渡っただけなのに…

今から紹介するのは、筆者自身が体験したことです。8年ぶりに訪れたマレーシアで、その事件は起きました。久しぶりに東南アジアへ足を踏み入れてみると、以前より高層ビル群が増え、都市化の加速に驚きました。その一方で屋台や露店など、懐かしさが残る一面も。

そんなことを感じながら、首都クアラルンプールの中華街付近を歩いていると、警察官の姿がチラホラと目に付きました。通りに外国人労働者らしき人々が溢れていたことから、不法入国やビザなしの滞在者を取り締まっているのだろうと思っていました。

11月とはいえ、東南アジア特有の蒸しかえるような湿度と照りつける太陽で、信号待ちで立っているだけでも体力が奪われそうでしたが、道路を挟んだ向こう側にはパトカーの姿が。さすがに信号無視をするわけにはいかず、かといって暑い中、歩道橋を上り下りする気にもなれず、信号が青になるのを待って道路を渡ると、反対側で待っていた警察官に手招きされました。IDの確認だろうと思って近づくと「交通違反!」と言われ、パスポートの提示を求められてしまったのです。信号は青だったし、他にも道路を渡っている人がいたので何が違反だったのか不思議に思い、もしかしたらニセ警察でパスポートやクレジットカードを盗まれるかもしれないという警戒心さえ抱きました。しかし、どうやらここは歩行禁止区域で、歩道橋を渡らないといけなかったようです。信号が青になったから渡ったのに、交通違反で罰金500リンギ(約14,600円)と宣言されてしまったのです。

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罰金納付書 筆者撮影 2014年

賄賂は通じない!?

警察官は手元の携帯端末で、名前やパスポート番号などを次々に入力。「歩行禁止」の標識はあったのですが、反対側から渡ってくると見えないような位置に表示されていることに加え、マレーシア語のみでの表記だったので理解できなかったと主張するも、全く聞き入れてもらえません。何を言っても「罰金は500リンギだ!」と繰り返すのみです。罰金をまけてもらえないだろうか、違反を見逃してくれないかなど、いろいろ話をしてみるものの、その間も淡々と業務を済ませ、端末から違反切符が出てきてしまいました。この警察官は、支払いは警察署で受け付けるので、ここではどうしようもないという一点張り。「しょうがないから200リンギでチャラにしてやる」くらいのことを期待していましたが、この警察官の仕事ぶりを見ていると、マレーシアでは賄賂は通じないだろうと感じました。

罰金支払いに訪れた警察署 筆者撮影 2014年

罰金支払いに訪れた警察署 筆者撮影 2014年

警察署を訪れるのも旅の思い出

「支払いを無視してしまおうか…」という考えも頭をよぎりましたが、今後またマレーシアに戻ってくる機会があったときに、交通違反&罰金の未払いで入国手続きに手間取ると困るので、ここは大人しく支払いに応じることを決心。あわよくば罰金をまけてくれるように窓口で交渉してみようと警察署に向かうと、建物の中庭にはホンダ製の白バイが並び、少し威圧感が漂っていました。

罰金支払い窓口に案内されると、銀行のように番号札を取り、順番が来るのを待つシステム。自分の番号が回ってきたので、この500リンギという高い罰金がどうにかならないかと窓口で聞いてみると、「No problem」という返事が返ってきました。何が起きるのかと期待していると、どうやら罰金の額は500ではなく50リンギということで、窓口の女性職員が天使に見えた瞬間でした。あの警察官が言っていた500リンギは何だったのか? 標識にも同様の表示があったので不思議ですが、罰金が安いに越したことはありません。

皆さんは旅の途中に、このような警察沙汰になったトラブルを経験したことはありますか? 筆者の友人で、海外でレンタカーを借りて、スピード違反をしたけれど、罰金を支払わずに帰国すると、後日、家に罰金の請求書が届いたという人もいました。警察に呼び止められたときは、「道路を渡っただけなのに」と腑に落ちない気持ちで一杯でしたが、こういう機会がないと行くこともなかった警察署では、日本メーカーが白バイに採用されていたり、罰金の支払い窓口が意外にシステム化されていたりと、通常では見ることができないその国の一面を知ることができ、旅の1つの思い出になりました。皆さんも予期せずこうした事態になった場合には、それも1つの旅の経験として受け止めてほしいものです。

文・写真:志方拓雄

マレーシアの旅行記はこちら

*Haru「KL、マレーシア
*Shohei Watanabe「クアラルンプールに寄って日本に帰る

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