梨にしかないシャリシャリ食感の秘密は?

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ほどよい甘みとみずみずしい味わい、そして独特のシャリシャリ食感。「秋の果物の中では梨がいちばん好き!」という人は多いのではないでしょうか。

リンゴとよく似た形をしていますが、果肉のシャリシャリした食感は日本の梨ならではのもの。欧米ではなめらかな食感の洋なしが「バターペア」と呼ばれているのとは対照的に、日本のなしはサンドペアー(砂の梨)と呼ばれています。

「石細胞」が多いのが日本梨の特長

ところで梨ならではのシャリシャリ食感はどこから生まれるのでしょう? この食感のもとになっているのは、リグニンやペントザンという成分からできた「石細胞(せきさいぼう)」と呼ばれるものです。種子のまわりに多く含まれるこれらの石細胞は、実が熟す前には細胞の壁を厚くすることで硬くなり、大切な種子を外部から守る働きがあります。そして実が熟したのち、石細胞は果実全体に散らばっていきます。この石細胞の多さが、梨のシャリシャリ食感を生んでいるのです。

この石細胞は体内では食物繊維とほぼ同じ働きをします。難消化性、すなわち体内で消化されづらい特長を持っているため、腸のぜん動運動をうながし、便通を整える効果があるのです。また、梨には糖アルコールの一種で清涼感のある甘さを持ち、整腸作用もあるソルビトールも多く含まれています。普段から便秘に悩んでいる人は、今の時期なら食後デザートに梨を積極的に食べましょう。

おいしい梨は「おしり」でチェック

甘味が強くておいしい梨を選ぶときのポイントは、「おしり」を見ることです。おしりがどっしりと横に大きく、腰が低い感じがするものほど甘味が強くなっています。また、果肉に色ムラがなく、ハリがあるのも新鮮な証拠。日本の梨は追熟しないので、なるべく早く食べるようにしましょう。乾燥を避けるためには、新聞紙やビニール袋などで包んで冷蔵庫の野菜室で保存してください。(TEXT:料理サプリ編集部)

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