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Album Review: 来日間近!浮遊感漂うグルーヴが中心のジョス・ストーン新作『ウォーター・フォー・ユア・ソウル』

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 ジョス・ストーンがデビューした時は、本当に驚かされた。当時、ヒラリー・ダフやキャリー・アンダーウッドといった、才色兼備の若手女性シンガーが次々デビューする中で、彼女の存在は誰よりも際立っていたからだ。一見は彼女たちのような、アイドル・シンガー的印象を受けるも、デビュー作『ソウル・セッションズ』(2003年)から、へヴィプレイされていた「フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ア・ボーイ」で聴かせた、力強い歌声…あの容姿から、いったいどうしてこんな声が放たれるんだ!と、ジョス・ストーンというアーティストを知った時、誰もがそう思ったはず。

 イギリス・ケント州出身、28歳。幅広い声域と豊かな感情表現から、ソウル・ミュージックやブルースを愛聴し、慣れ親しんできたことがよくわかる。2ndアルバム『マインド、ボディ&ソウル』(2004年)からは、楽曲の制作にも全面的に参加し、シンガーとしてだけでなく、ソングライターとしての実力もアプロ―チ。1stアルバムの完成度はもちろんのことだが、ジョスらしさが全面に現れたのは、2nd以降の作品でないかと思う。

 気がつけば、彼女がデビューしてから12年の月日が経つ。もはや中堅シンガーの領域として、貫禄すら感じさせる歌い手に成長したところ、およそ3年ぶりの新作『ウォーター・フォー・ユア・ソウル』を、この夏リリースした(本国7月31日、国内盤8月5日)。本作は、ブルーアイドソウルやR&Bの領域にとどまらず、レゲエやダブといった、フレンチ・カリビアンのような、浮遊感漂うグルーヴが中心のアルバム。コンセプトとしては想定外だったも、ジョス・ストーンのヴォーカルを頭の中で乗せてみれば、カリブ音楽との一致は想定内だったかも。

 冒頭の「ラヴ・ミー」や、自身もゲストとして参加した「ウェイク・アップ」では、ボブ・マーリーの息子、ダミアン・マーリーとの共作もあり、「センシミラ」、ラストを締めくくる「ジ・アンサー」には、UKダブ・シーンの重鎮こと、デニス・ボーヴェルが参加している。彼らのクレジットからも予見できるが、本作は、オープニングからラストに至るまで、全曲がレゲエチューンで統一されていて、単純に“レゲエ・アルバム”とカテゴライズしていいくらいだ。

 残暑残る、9月~10月にも涼やかな風を運んでくれそうな、『ウォーター・フォー・ユア・ソウル』。まだまだこの時期、活躍してくれそうな本作を引っさげて、ジョス・ストーンの来日公演が決定した。2007年以来、実に8年ぶりとなる来日で、10月12日、10月13日にビルボードライブ東京、10月15日はビルボードライブ大阪で、プレミアム・ステージが開催される。生歌こそジョス・ストーンの本領発揮。あのソウルフルなヴォーカルを、あの空間で、あのキャパで堪能できるというのは、この上ない贅沢で雅なひとときと言える。

Text: 本家 一成

◎公演情報
【BBL 8th Anniversary Premium Stage
ジョス・ストーン】
東京 2015年10月12日(月・祝)~13日(火) ビルボードライブ東京
開場18:30 / 開演20:00
大阪 2015年10月15日(木) ビルボードライブ大阪
開場17:30 / 開演19:00
INFO: Billboard Live http://bit.ly/1hGjw1l

◎リリース情報
『ウォーター・フォー・ユア・ソウル』
ジョス・ストーン
2015/08/05 RELEASE
2,400円(plus tax)

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