コンビニ3社のPBアイスを徹底食べ比べ! 食べるとわかる、アレの違い!?

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冷たいデザートといえばアイスクリーム。かき氷の人もいるだろうか。はたまたアイスキャンディー派であろうか。筆者は俄然アイスクリーム派だ。それもうずを巻いている、あのこってりしたアイスクリーム。氷系の甘味は腹にたまらないし、食べた感じがしない。アイスクリームはその点をクリアしている。そして食べているときに贅沢をしていると実感できる。氷系の甘味のような喉を潤す感じはないが、その濃厚な甘ったるさに特別感を感じるのだ。

最近はコンビニもPB商品に力を入れており、なかなか侮れない。高級感を売りにしている商品まであるくらいだ。ということで、ファミリーマート(以下ファミマ)、セブン-イレブン(以下セブン)、ローソンの大手コンビニ3社のベーシックなアイスクリームを食べ比べしてみることにした。

まずはファミマのアイスクリームから。

 

ファミマ「ワッフルコーン北海道ミルクバニラ」(税込194円)

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「アイスミルク」内容量:185ml、無脂乳固形分9.5%、乳脂肪分3.0%

目を凝らして見てほしい。

お分かりいただけただろうか? バニラビーンズの粒粒がふんだんに練りこまれている。一口食べてみると、甘くて少し懐かしい味がする。なんというか、良い意味でミルクくさいのだ。とはいえ後味はさっぱりしており、思ったほどこってりしているわけではなかった。

 

ここで突然「豆知識タイム」!

森永乳業の「アイスクリームの知識(アイスクリームの知識 | 「乳」の知識 | おいしさのヒミツ・CM | 森永乳業株式会社)」によると、アイスクリームの概念は「乳固形分(15.0%)」「乳脂肪分(乳固形分のうち8.0%)」のものを指すという。一口にアイスクリームといっても、パッケージを見れば「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3つに分類される。

 

濃厚さ、牛乳の多さでいえば、「アイスクリーム>アイスミルク>ラクトアイス」という順だ。安いアイスほど「ラクトアイス」であることが多く、プレミアムラインのアイスほど「アイスクリーム」であることが多い。ちなみにアイスミルクとラクトアイスの概念は次の通り。 アイスミルク:牛乳と同じくらいの栄養分を含んでいます。動物性脂肪に代わり植物性脂肪が配合された商品もあり、重くなりすぎず程よい味わいです。 ラクトアイス:使われている脂肪の多くが植物性で、さっぱりとした口当たりが特徴といえるでしょう。
さらに明治の「知っ得!品質マメ知識 牛乳編」によれば、無脂乳固形分とは、たんぱく質、炭水化物、カルシウム、ビタミンなどの栄養素を含んだもので、無脂乳固形分が多いほどおいしいという調査結果もあるのだとか。

つまり、無脂乳固形分がおいしさを、乳脂肪分がコクや濃さを表しているといえそうだ。

それを踏まえてファミマのアイスのパッケージを確認すると、「アイスミルク」であることが判明。要は中間的な濃さであるということだ。なるほど、納得である。バランスの取れたアイスではあるが、大量のバニラビーンズでコクをカバーしたといった感じだろうか。

ずっと食べていると少し甘さがきついように感じた。

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ワッフルコーンはサクサクしていて香ばしい。そして食べ応えがある厚みだ。アイスも最後までギッシリ詰められている。

 

セブン「ワッフルコーン ミルクバニラ」(税込183円)

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「アイスクリーム」内容量:185ml、無脂乳固形分8.5%、乳脂肪分8.1%

先ほど説明したように、セブンのアイスはコクや濃さが最上級の「アイスクリーム」に属しているようだ。筆者が好きなのはこのタイプのもの。ラクトアイスのようなシャバシャバさは今回の企画では求めていない。無脂乳固形分(おいしさ)の量はファミマと大差ないが、乳脂肪分(コクや濃さ)が圧倒的にファミマを上回る。

 

食べてみると、ファミマのものと味に大きな差はないが、バニラビーンズがなくても味に深みがありおいしい。余計なもので誤魔化していない気がする。そしてこれもファミマ同様、北海道産の生クリームを使用している。ワッフルコーンもファミマと大きな差はない。少しセブンのほうが苦みを感じる程度だ。最後までアイスギッシリなのも同じだ。ともすれば、若干安いセブンのアイスを買ったほうがお得感がある。

 

ローソン「濃厚ショコラ&ミルクワッフルコーン」(税込231円)

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「アイスクリーム」内容量:185ml、無脂乳固形分7.0%、乳脂肪分8.0%

いきなりチョコレートミックスのアイスをぶっこんでしまい申し訳ない。近所のローソンではこれしか販売されていなかったのだ。アイスクリームという特性上、遠くのコンビニで購入するのは溶けるリスクがあるため回避した。なんとかしてバニラの部分だけ食べてみたので、このまま読み進めていただきたい。

 

これもコクと濃厚さピカイチの「アイスクリーム」である。おいしさのもとである無脂乳固形分は3社の中で最も少なかったが、コクと濃さを示す乳脂肪分はセブンとほぼ同じくらい多い。なんとこれも北海道産のミルクとクリームを使用している。

……食べてみて分かったのだが、3社とも大きな差はない。まぁここまで使っているものが似ていたらそうだろう。

 

特筆すべきは、ワッフルコーンのビターさ。厚さや食感など大きな違いはないが、ローソンのものはいい感じに苦みと香ばしさがあり、アイスクリームの濃厚さを和らげてくれるいいアクセントになっている。3社の中で一番高いだけあるのかもしれない。

 

総評すると…… 一番甘い:ファミマ 一番安い:セブン 一番高い:ローソン 一番濃い:セブン、ローソン コーンがうまい:ローソン 一番コクがある:セブン 一番カロリーが低い:ローソン(282kcal) 一番カロリーが高い:ファミマ(295kcal)
 

皆さんもその舌で確かめてほしい。

 

書いた人:藤田佳奈美

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セーラームーン世代。幸せに満ち足りた時よりも、おセンチだと筆が進むタイプ。未婦人の頃から「婦人公論」が愛読書。蕎麦に熱燗の組み合わせと、台所で料理しながら飲む麦酒が好き。かわいい系のアルコールって肴に合わないよね?

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