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「子どもの才能を見つけて伸ばしたい」親の思いが招く弊害とは?

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才能をいち早く見つける、見つけようとするのは競争社会の弊害

親になることを望んで親になった人ならば、誰もがわが子の才能を伸ばしてあげたいと思うものでしょう。しかし、「いち早く見つける、見つけよう、見つけたい」と思う心理は競争社会の弊害です。この言葉に飛びつく親より、「いち早く、何らかの弱さを抱えてしまっていないかどうか」を見つける親であってほしいと私は願います。

すべての子どもは、何らかの才能の「種」を持って生まれてきます。みんなに与えられているものなので、親がどうして才能が「ある」「ない」ということを言うことができるでしょう。そこが親自身の大きな課題なのです。親もそのまた親に言われ、その親もまたその親に言われ、世代間連鎖していますから、そのような考え方が定着しているのは当然で、親になる学校があるわけではないので仕方ないかもしれません。

こういった連鎖は、過去に日本が諸外国に追いつけ追い越せの政策として「他者比較」「優劣」「格差」の文化をつくってしまったことによるものです。今のこの時点から、私たち大人が目を覚まして意識を変えましょう。

誰もが社会で何かのために役立つ「使命」をもって生まれてくる

才能は、どの子にもあるのです。誰もが社会で何かのために役立つ「使命」をもって生まれてきます。それが才能です。そこに比較や優劣はないのです。勇気をもって堂々と、わが子の才能を信じましょう。「ある」と信じることから子どもの「やる気」は伸びて育ちます。「ない」と疑うことから、子どもの才能の芽は摘み取られてしまいます。

子どもをひとりの人間として、0歳のときから認めることが大切です。子どもが自ら興味をもったこと、関心を寄せたこと、それがどんなにたわいのない小さなことでも、親がつまらないと思うことであっても決して否定してはいけません。ブレーキをかけずにきちんと向き合い認めてあげましょう。それが才能を応援してあげることになります。

母親の達成動機が高すぎると子どもに意欲を失わせることに

親の、とくに母親の「達成動機」と子どもの「意欲・やる気」との因果関係は、D・C・マクレランドという研究者によって明らかになっています。

母親の達成動機(困難なことを成し遂げようとする動機)や意欲が高すぎると、子どもにとって高すぎる目標を与えることとなり、その結果「子どものやる気を失わせてしまう」ということがわかっています。「高すぎる」の定義も難しいのですが、この中には他者との比較による焦り、見栄、過剰な期待といったものも含まれます。それがどんなに子どもの負担になるか、プレッシャーになるか第三者を介入させて客観的にみてみるのがよいでしょう。

一方で意欲が低すぎる母親は、これまた逆に子どもの意欲を引き出せずにいます。子どもの意欲を引き出すような刺激や働きかけそのものがわからないので、子どもの意欲を育てることができないのです。前項でも述べましたが、子どもが生まれたときから人間として人格を認めてあげることが才能の種を育てていくためには欠かせない要素だと思います。

(きくち みよこ/心理カウンセラー)

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