秋の夜長はシングルモルト!「グランド モルト テイスティング2015」取材記

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MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社が、9月2日(水)に東京都港区で開催した「グランド モルト テイスティング2015」を取材した。

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このイベントは同社が取り扱う13の蒸留所からシングルモルトウイスキー全製品を集め、自由にテイスティングを行ってもらおうというもので、2011年から開催されている。今回は2年ぶり4回目の開催。
記者は19時の一般公開に先立って行われたプレスレビューから取材した。

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これは、「初めて宇宙を旅したウイスキー」アードベッグのスペース・ウイスキー。
どういうことかというと、同じ条件で2つの試験管に入れたウイスキーを1つは地球上で、もう一つは宇宙に打ち上げ2年間熟成させたもの。
目の前にあるものは、本当に宇宙で2年間熟成させて地球に戻ってきたもの。

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専門家が一部をテイスティングして70%以上の人が違いが分かれば成功とする予定だったそうだが、全員違いが分かったという。
この試験管のウイスキーの取り扱いは、まさに現在協議中でどうなるのかは誰にもわからない。
宇宙を旅しただなんて、見ているだけでも幻想的なウイスキーだ。

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そもそもウイスキーとはいったい何であろうか。
材料に含まれる糖分または、糖化させたものを発酵させてアルコールにするものが醸造酒。日本酒やワインはこの醸造酒の仲間。
その醸造酒を蒸留してできたものが蒸留酒。ウイスキーは蒸留酒で焼酎や泡盛の仲間である。色がついているのは主にオーク樽(たる)で熟成させるから。

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そのウイスキーの中でも主に大麦を材料として作られるのがモルトウイスキーで、特に英国スコットランドで製造されるものがスコッチ。
トウモロコシを主原料とするのがコーンウイスキーで、主に米国ケンタッキーで製造されるものがバーボン。

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同社の数え切れないほどのウイスキーが並び、テイスティングとはいえ、数をこなすと基本的にストレートで飲むので当然酔ってくる。
しかも「立ち飲み」で、取材目的であるのでカメラをもって歩き回ると酒もさらに回る。

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ここのあるものはすべてシングルモルトだが、混ぜていないものがシングルモルトではない。
英国で言うシングルモルトとは、同じ蒸留所で作られたものなので、複数の樽のウイスキーからブレンドされてもシングルモルト。
他の樽とは一切ブレンドしない、1つの樽からそのまま瓶詰されたものはシングルカスクと呼ぶ。

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ウイスキーの種類によってはカクテルで供されるものもある。
これはウイスキーにメープルシロップを入れて果物を添えたもの。
ウイスキー独特の風味を残しつつ、メープルシロップの柔らかい甘さが何とも言えず美味しかった。
このようなフルーツはもちろん食べても構わないし、むしろその方が違う味が楽しめる。

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テーマによって分割された会場の一つでは、ジャズ演奏が行われ「お酒の場」である雰囲気を盛り上げていた。

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もうすでに何種類のウイスキーを飲んだのかわからなくなってしまったが、それでも飲み続ける。

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会場内に隠された「犬」を3つ以上を探し出し写メにとって見せると、スペシャルカクテルをいただけるという面白い企画。

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記者が達成した段階で二人目という貴重なカクテルを作ってもらった。

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ウイスキーに生クリームとはちみつを加えてシェイクし、コーヒーを振りかけた逸品。
最初にコーヒーの香りが口に広がり、そのあとに力強いウイスキーの風味とはちみつと甘さが舌を占領し、しかしながら生クリームのまろやかなとろみで、長時間味わうことができる甘いカクテルだった。

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25年物のウイスキーをテイスティングするには自分の目標を書いたボードを持って写メを撮り、インスタグラムでハッシュタグをつけて投稿する必要がある。
記者も御多分に漏れず飲みたいが一心で応じたが、25年物とはなかなか深い味わいだ。

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会場では開催時間中にアーティストが水墨画を完成させるイベントも。
誠に見事な水墨画だ。

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18時のプレスレビューから、19時の一般公開、21時の終了まで飲み続け、酒には強いつもりだがさすがに少し酔ったので美味しいウイスキーの余韻を脳裏に刻んで会場を後にした。

残暑も和らぎ、暦の上ではすでに秋。「秋の夜長はシングルモルト」で楽しんでみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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