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女子中高生に人気の「MixChannel」とは?

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7月29日更新の当コラムで6秒動画SNSのVineを紹介したが、今回取り上げるMixChannel(ミックスチャンネル)、通称ミクチャもまた動画を撮影編集して投稿し、共有するアプリである。しかし、両者はまったくの別物だ。

その大きな違いは3つ。まずは動画の長さがVineの6秒に対して、ミクチャは10秒。……といいつつ、動画や画像を圧縮することで、実質1分近い長さの動画投稿が可能だということ。もうひとつはVineがその場で撮ったものを編集するのに対して、ミクチャはカメラロール内にある、これまで撮りためた動画や画像を編集できるということ。そして、3つ目はVineがサンフランシスコ発で世界的なのに対し、ミクチャが東京発でドメスティックということである。

この結果、同じ動画SNSでありながら、両者のユーザー層はまったく異なる。どちらも若者中心なのだが、それでもVineが30代以下と、それなりに幅があるのに対し、ミクチャは90%が10代、また、男女別ではVineがほぼ同数なのに対し、ミクチャは80%が女子(残る20%の男子も女子に引っ張られてのカップルが多い)という具合に、世界中の若者がVineに集うのに対し、ミクチャには日本中の女子中高生たちが集合するのである。

そのため、Vineが笑えたり、心温まったり、泣けたりといった誰もが共感できるテーマを6秒のストーリーで競う一方、ミクチャは思い出ムービーで自慢の彼氏、あるいは親友との仲の良さをアピールする。もっとも、凝った構成でさまざまなエフェクトをかけたり、画像をコラージュしたり、そこに手書きの文字が一字ずつ出てきたり、消えたり、点滅したりといった具合にその完成度は異常なまでに高く、中でも良く出来た動画にはすぐさま同世代の女子たちのファボ【お気に入り】が何千と付き、絶賛するコメントがずらりと並ぶ。

もちろん、半年先、1年先のことはわからない。しかし、サービス開始からの1年半で400万人以上にダウンロードされたミクチャに、かつてロンタイやルーズソックス、ヤマンバといった型破りなファッション、それから変体少女文字、ギャル文字などを生んだ日本のギャル文化の”いま”があることは間違いないだろう。メディアでは、ミクチャといえば、10代カップルのキス動画ばかりが喧伝されるが、それよりむしろ、コツコツと作られた精緻極まりない現代のフォークアート(民衆芸術)が、果てしなくスマートフォンの画面に流れていく、このことこそが何よりも驚きなのだ。

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