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ハンパない臨場感! USオープンをVRでライブストリーミング

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写真提供:NextVR

今年6月にロサンゼルスで開催された、ゲームデベロッパーを対象にした国際展示会Electronic Entertainment Expo(E3)では、数々のVR(バーチャルリアリティ)技術を扱うデバイスやコンテンツが発表され話題になった。Facebookに買収されたHMD開発会社のオキュラス・リフトや、サムスンのGear VRなど、VRを楽しむ専用ギアも新製品が次々リリースされ、ゲーム分野以外でもVRを活用しようとする動きが進んでいる。

なかでも力を入れているのが放送業界で、スポーツ専門チャンネルのFOX Sportsは、世界4大メジャー大会のひとつである第115回全米オープンゴルフのトーナメント会場内に特設テントを設置し、VR技術を使って試合状況をリアルタイムにストリーミング中継するという初めての試みを行った。テントには毎日数百名のゲストが訪れ、臨場感ある映像を楽しんだという。

VRライブストリーミング技術を開発したのはNextVR社というアメリカのスタートアップ企業で、今回は全米オープン会場のほか、NYやLA、バンクーバーのFOX Sportsの支社で中継を体験できるシステムを用意した。試合のハイライトとなるアキュラスの裂け目など5つのポイントにそれぞれ専用カメラを設置し、前述のオキュラスやサムスンのVR HMDを使ってさまざまな方向からプレイを見られるようにした。

写真提供:NextVR

映像では、観客席やテレビ中継よりもはるかに近い位置にいるような、まるでコースの中から試合を見ているような、VRならではの臨場感を体験できた。また、あるカメラはティーグラウンドに設置されており、頭を動かせばその周囲も見られるようになっているので、選手がティーオフからショットを打つまでの間はもちろん、その前に素振りをしているところまで見ることができたという。体験者によっては、顔からわずか先にクラブのヘッドがあるように感じたというコメントも聞かれた。

スピーディーで迫力ある高画質の立体映像を提供するために、視聴者がどちらを向いても映像が見られる、360度撮影可能なカメラシステムが必要だが、アメリカで人気のカーレースNASCARの中継用に、高精細度ビデオカメラの開発メーカーREDの6Kカメラを複数組み合わせたシステムを、約18万ドルで特注するなどしている。

今回の全米オープンのシステムは、それらより視野角が限定されているが、その分だけ汎用性が高められており、通常のビデオカメラのようにも設営が可能となる。NextVR社とFOX Sportsでは、すでに他のスポーツでもVR技術によるライブストリーミング中継を企画しており、大リーグやアメフト、プロバスケットボールでの採用が予定されている。そのための新しいプラットフォームとしてFOX Labも設立したと、FOX SportsのJohn Entz社長はコメントしており、まもなくVRスポーツ中継という新ジャンルが確立されるかもしれない。

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