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ガムを噛む「クチャクチャ」が許せないのは、ある病気の疑いあり!?

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ズルズル、クチャクチャ、ボリボリ…。もしも、あなたが人が食事をしているときの咀嚼音を不快に感じて我慢できないようであれば、それは音嫌悪症候群「ミソフォニア」の疑いアリかもしれません。

「私はもう10年以上、耳栓なしでは両親とともに食事ができなくなりました」

2年前にミソフォニアと医師に診断された、ある女性の証言が「The Washington Post」に紹介されました。彼女が、6歳の頃より感じ始めた違和感は、次第に彼女を蝕んでいき、噛み砕く音、すする音、クチャクチャ音に悩まされるようになっていったそうです。
また、咀嚼音だけでなく、チョークで黒板に書く音や、誰かの発する貧乏揺すりさえもが、彼女ののど元を掻きむしるかのように、耐えられないノイズとなっていったそう。ついに、彼女は会話が必要な時以外、耳栓やヘッドホンを付けて生活するように。

この女性を悩ませていた、音に対する異常な過敏症。それが「ミソフォニア」です。ちなみにこの言葉は、Miso(嫌悪)とPhon(音)を足した造語。脳神経学や臨床心理学の観点から、現在、研究が進んでいるものの、未だに原因やメカニズムが解明されていません。そのため、一部の専門家の間では、「ミソフォニア」の存在自体を疑問視する声も。
症状も様々あるようですが、そのすべてが「他人が発する音が許せない」のが最大の特徴。例えば、ガムをクチャクチャ噛んでいる音や、ヒールの靴で階段を上り下りする音、鼻をすすったり咳を嫌がる人もいます。

2013年、オランダ・アムステルダム大学の神経生物学者Arjan Schröder博士は、ミソフォニアに悩む患者たちが最もイライラするものが、飲んだり食べたりする「咀嚼音」であることを突き止めました。こうしたノイズは、イライラで済むものから、嫌悪が明らかなもの、さらには、我慢に耐えられず「許せない」と、攻撃を加えてでも阻止するレベルまで、段階的な幅があることが明らかになってきました。
研究を伝える「Mental Floss」によれば、実験に参加した一人の女性は、ボーイフレンドの発する咀嚼音に我慢ができず、「今すぐ彼の首を絞めて音を止めたいと思った」と述べたようです。

強迫性障がいや心的外傷後ストレス障がいが、「特定の人が発する音を嫌う」精神状態に影響を与えているのは間違いないものの、「感情がこの問題に影響を与えているわけではない」とSchröder博士。現在のところ、有効な治療法がなく、いつ誰が発症しても不思議ではないミソフォニアを「The New York Times」も大きく報じています。

映画館のポップコーンや、電車内のシャカシャカ音漏れに「イラっ」と来るのは皆んな同じ。でも、それにおさまらず親や恋人の咀嚼音も「気になって仕方ない」という人には、ちょっと気になるニュースですよね。

 Reference:Mental Floss , The Washington Post , The New York Times

 

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