第30回 Netflix日本上陸! 注目は『デアデビル』

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第30回 Netflix日本上陸! 注目は『デアデビル』

9月2日から、いよいよNetflixが日本に上陸です。
エンタメ業界、IT業界注目なわけですが、アメコミ好きにとっては、話題の『デアデビル』がついに配信されることです!

2013年にNetflixは、マーベルと組んで5つの作品をドラマとして
配信することを発表しました。
僕のブログでは、3013年に11月に
このニュースをこのように伝えています。

マーベルが発表です!
2015年から、オンライン映像配信会社
ネットフリックス
で、
「デアデビル」
「ルーク・ケイジ」
「アイアン・フィスト」
「ジェシカ・ジョーンズ」(ルーク・ケイジの奥さん)
のライブ・アクションシリーズ(要はTVドラマですね)を配信とのこと!
そして「ディフェンダーズ」のミニ・シリーズも!!
この4人で
新ディフェンダーズを結成みたいですね。
原作コミックだと、最初はドクター・ストレンジ、サブ・マリナー、ハルク
というすごいメンバーでしたから(笑)

ちゃんと発表どおり「デアデビル」が製作されたわけです。
実は 僕は この作品のレビューを書く都合上、全エピソードをすでに視たのですが、
一言で言えば「面白い!」です(笑・・早くもシーズン2の製作も決定!)
そしてNetflixというメディアだからこそ、実現できた企画だと思いました。

まずデアデビルは、64年に発表されたコミックです。マーベルのヒーローの一人ですが、他のヒーローと大きく違うのは、宇宙人や世界征服を狙う秘密結社と戦う、というよりは
街の犯罪者と戦うヒーローなのです。こういう犯罪者相手のヒーローをクライム・ファイターと言います。DCコミックでいうとバットマンやアロー(グリーン・アロー)タイプです。

もう一つ彼には大きな特長があって、盲目なのです。
マーベルは、ほぼ同時期に、X-MENを刊行しており、車椅子のミュータント プロフェッサーXが登場します。デアデビルとプロフェッサーXは,ハンディキャップを持った人をヒーローにした、という意味でも画期的なのです。

デアデビルの正体であるマット・マードックは、
幼いころ事故で、放射性物質を目にあびて(このドラマだと化学的な有毒廃棄物)
失明するのですが、この物質の副作用で、他の感覚が異常に発達し、この超感覚で、視力を失っても、それ以上に周りの状況がわかる存在になります。そして後天的に身に付けたマーシャル・アーツを武器(=彼の武術の師匠は、ウルヴァリンの師匠でもあります!)に戦うのです。原作コミックだと、特殊な杖に仕込まれたワイヤーを使ってスパイダーマンのようにスイングしながら、ビルからビルへ移動します。
バットマン×座頭市×ターザン、、という感じ。
彼は幼いころ、八百長試合をことわったボクサーの父がギャングに殺された過去があり、だから犯罪と戦うのです。
昼は弁護士、夜はデアデビルとして。

こういう設定だから、やはりSF冒険ものというより犯罪アクションみたいなお話が多く、もともとはスパイダーマンのコミックでデビューした、暗黒街の黒幕キングピンとの戦いをメインにした、ストーリーで人気を博しました。

とくに80年代にフランク・ミラーという作家が担当したストーリーラインは傑作で、読み応えがありました(「デアデビル:ボーン・アゲイン」というタイトルで翻訳も出ています)。このフランク・ミラーは後に『300』『シン・シティ』そしてバットマンをテーマにしたグラフィック・ノベルの傑作『ダークナイト・リターンズ』を手掛けます。

このデアデビルですが、原作コミックでは、最初黄色いコスチューム そして真紅になりました。
一度 『超人ハルク』のTVシリーズのスペシャル版に登場したことがあり、そのときは黒装束でした。
そして先のフランク・ミラーが、デアデビルは駆け出しのころは黒装束だったという設定でのコミックをかきました。

このNetflix版では、当初黒装束、そして赤いコスチュームになります。
デビルとついているから、悪魔を模したコスチュームですが、
デアデビルには、命知らず、という意味があるのです。
今年のサンディエゴ・コミコンでは、デアデビルのコスプレをしたファンを見かけました。

渋い魅力のデアデビル、、
なのでアベンジャーズみたいなイベント感はないし、
スパイダーマンほど、老若男女に愛されるキュートさもない。

じっくり物語を味わう、みたいな感じだから
“サマームービー向き”ではない(笑)
だから、13話で完結するドラマの方があっているのでしょう。

ではNetflixではなく、TVドラマでもよかったのではないか?

これがNetflixの特長なのですが 一話一話定期的に配信されるのではなく、
いっきに13話視ることができるのです。

そう”13回のドラマ”というより、”13時間のドラマ”なのです。
いっきに分厚い単行本を読破する感じでしょうか?

その付き合いかたの方がデアデビルにはあっているような気がします。
なので秋の夜長にぜひイッキミしてみてください。

予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=ZCCEM1LhjNc

Netflix公式サイト
https://www.netflix.com/jp/

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