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【街中で見かけた】なぜ家の前に大きなポスターを貼るの?

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筆者撮影

イタリアの街を歩いていると、所々に大きなポスターを見かける…。どれも似たような白黒のデザインで、キリストやマリア様などの絵のそばに大きな文字が目立っています。一体、何のため貼ってあるのでしょうか?

実はイタリア、特に南部では誰かが亡くなったときに家の前や近所の壁にこのポスターを貼ります。大きく書いてあるのは故人の名前。その他に親戚の名前や彼らの悲しみを表す言葉などが記してあります。また、葬式が行われる場所と日時も書いており、その人の死をみんなに知らせるのです。少しでも故人と関わりがあった人は誰でも葬式に参加することができ、その場で故人の親戚に哀悼の意を表します。このように非常にプライベートな出来事である「死」が、コミュニティの出来事となるのです。

イタリアでは子どもが生まれるときや、誰かが結婚するときなど、家の前にピンク、青、白のリボンをかけます。近所の人に祝ってもらい、その一家の幸せをコミュニティと共有します。同じように、誰かが亡くなるときも、家の前にポスターを貼ることによって、一家の悲しみをその近所のすべての人が共感し、みんな一緒に故人を見送るのです。

イタリアも都会では近所との関係が薄くなりつつはありますが、このようにコミュニティの全員が感情を共感し合う場所はいまだにあります。イタリアの街を歩いているときにこのようなポスターを見かけたら、あなたも一瞬そのコミュニティの一員になって、心の中で故人を見送ってください。

文・写真:Letizia Guarini

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