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増え続ける医療費。「健康ポイント」は医療費削減の切り札となるか?

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健康増進、病気予防につなげるための秘策

「歩くだけでポイントが付く」「健康診断受診でポイント2倍」。耳を疑うようなことが、これから起こるかもしれません。一般的には馴染みが薄いかもしれませんが、厚生労働省が医療費削減と健康寿命増進のために導入を検討しているのが、この「健康ポイント」です。

実はこの健康ポイント、すでに導入されている自治体があります。国と6都市が連携している「スマートウエルネスシティ」の「健幸(けんこう)ポイント」プロジェクトでは、ある一定の条件があるものの、申込みをして用意されているプログラム等に参加すると、それに応じてポイントが付与され、最大で24,000ポイントがPontaカードのポイントで付与されるという仕組みです(Pontaカードが1p1円でポイント利用可能なので、最大2万4000円相当のポイント)。

厚労省の中では、物やお金を提供する行為に対して慎重な考えもあるようですが、健康増進につながる、病気の予防につながる活動への参加を促すための秘策と言えるでしょう。

本当の意味での医療費削減に取り組む姿勢の表れ

病気や怪我をしたい人など、当然ながらいるわけがありません。しかし、日本という国は「病気の予防」ということに対し、他の先進国と比べて意識が低いと言われています。ある意味では、国民皆保険制度の弊害かもしれません。

病気になっても安価で安定した医療が受けられるため、「病気になったら病院に行けば良い」「薬を飲めば良い」と考えてしまいます。この健康ポイントは、そんな治療中心の医療から病人、病気を減らす、本当の意味での医療費削減に取り組む国の一つの姿勢だと考えられます。

「病人」が減らない限り、医療費は増え続ける

国や自治体がさまざまな健康イベントや啓蒙活動を行っても、医療費は削減されるどころか、年々増えています。国が躍起になって導入を進めているジェネリック医薬品も正直焼け石に水で、国民全体の医療機関受診数と処方箋発行枚数が減らない限り、もっと簡単に言えば「病人」が減らない限り、医療費は増え続けるでしょう。

病気になる一歩手前で踏みとどまる必要があり、「病気になってから受診する」「具合が悪いから受診する」といった認識を変え予防に努めるようにしなければ、増大する医療費の削減は夢のまた夢です。

(早川 弘太/健康コンサルタント)

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