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感度を常に鍛えよう − なぜ私は宅配ピザを見て涙ぐんだのか

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Photo credit: Hiyori Nishimura「アメリカで最も美しいキャンパスを誇るロングアイランド大学Post キャンパスを見学!

こんにちは、TRiPORTライターのSeinaです。現在私は家族と一緒にシンガポールで暮らしています。シンガポールは経済、流通のハブということで常に様々な人、文化が入り混じっています。そんな中で生活していると、本当にみんな違うのでいろいろな場面に遭遇してもあまり驚かなくなりました。なんだか感動の感度が落ちてるような気がします。

遠い昔のアメリカ短期留学

そんな私の初めての長期滞在は大学の夏休みを利用した短期留学でした。ニューヨーク郊外の単科大学のサマースクールに参加したのです。そのときは本当にわからないことだらけでした。そんな私を辛抱強く支えてくれた当時の仲間には本当に感謝しています。短期留学の中でたくさん感動したことはありますが、今でも覚えている一番の感動は「ピザ」に対しての気持ちでした。

Billboardのランキングを毎回チェックするほど洋楽マニアだった私は、当時のアーティストたちのPVや雑誌で出てくる楽屋風景にある「ピザ」に独特の憧れを持っていました。「あれこそアメリカだ!」と思っていたのです。しかし、一緒に住んでいた母親は宅配嫌いだったので、私は宅配ピザを食べる機会はありませんでした。そう、私にとってピザはとても遠い存在だったのです。そのような事情もあって、アメリカにいるときに一度デリバリーされたピザを食べてみたいなぁと思っていました。

Photo credit: Photo AC

感動は経験パーツが結びついた瞬間に訪れる

ある日、寮の部屋で本を読んでいると友人が「ビデオパーティーをやるから来なよ!」と呼びにきました。「???」と思いながら行くと宅配されたピザが数箱、そして当時の私が見たこともないような大きな「コカコーラ」のカップが置いてありました。さらにテレビからはブルース・スプリングスティーンのLIVE 映像。私の中で数々のパーツが音を立ててつながり始めました。

「どこかで見たパーティーの風景」
「ずっと食べてみたかったピザ」
「当時好きだったアーティストの曲」

蓄積されていた憧れのパーツがつながった瞬間が訪れました。
「あぁ、いま私は生まれた国から遠く離れたところで、テレビでしかみたことがなかった風景の中に実際に入り込んでいる!」と、ちょっと涙ぐんだのを覚えています。「感動って世界遺産や歴史的建造物を見なくても訪れるんだっ!」と、ものすごく驚きました。

新たな体験において自分の中でのさまざまなパーツがつながる瞬間。ここに感動があると私はそのとき実感しました。そして同時に「憧れのパーツの蓄積の大切さ」を学んだのです。

Photo credit: Seina Morisako「Singapore街歩き(Esplanadeほか)

憧れのパーツをコレクションしよう

私は今、息子がさまざまな憧れパーツをいろいろな方法で集めているのを横で見ています。特に彼の場合はシンガポールに住んでいるという環境もあり、日本語的思考だけでなく英語や中国語で感じた「憧れのパーツ」も集めているようです。少なく見積もっても私の3倍のパーツが集まってることになります。皆さんにもたくさんのパーツを集めてほしいと思います。いろいろな場所に行くのはもちろんですが、本やネットの世界も楽しんでほしいです。大事なのは「さまざまな方法で蓄積された憧れのパーツがつながった瞬間にいかに気がつくか」だと私は思うのです。

ライター:Seina Morisako

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