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面接時に担当者が違和感を覚える、就活生の「ある行動」とは??

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「面接官である自分と全く目が合わない」就活生が増加

2016年卒業予定の大学生から就活の開始時期が3カ月後ろ倒しとなり、従来3年生の12月から行われていた企業エントリーが翌年3月からに変更されました。そのため、企業の選考期間はこの8月と9月に集中しており、来年3月に卒業予定の大学生は、今まさに試験に面接に奮闘していると思われます。そんな折、とても興味深い記事を読みました。

それは企業の面接官が学生との面接に臨む際に、ある違和感を覚えることが増えたという内容で、その違和感とは「入室や退室時のお辞儀はとてもきれいにできているのに、面接官である自分と全く目が合わない」というものでした。

「人と話をするときには相手の目を見て話しなさい」と、誰もが一度は親や先生などから教わったことがあると思います。その常識的な観点から見れば、自分のやる気や企業への思いをアピールし、面接官に評価してもらうことが目的の就職面接の場で、面接官と視線を合わせないことは、その他の態度や受け答えがしっかりできていたとしても大きなマイナスポイントになるでしょう。

「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」

我々が行なうコミュニケーションには、「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」のふたつがあり、前者は「言葉」、後者は「言葉以外の表情や態度など」を使って行うもので、ある研究結果では「非言語的コミュニケーション」によって伝わる情報量は「言語的コミュニケーション」が伝える情報量より多く、その割合は7:3であるとも言われています。その「非言語的コミュニケーション」の中でも重要な要素が「表情」であり、「表情」を決定づけるのが目なのです。

他者と視線を合わすことは心理学用語で「視線交錯」と呼ばれ、社会的に深い意味をもつと言われています。「視線交錯」の回数が多いと相手に対して親和性(好意的な印象)を感じやすく、逆に視線が定まらなかったり、うつむいて視線が合わなかったりすると相手は自分に興味がないと感じます。また他者と一定の距離があるときには「視線交錯」が起こりやすく、距離が近い時には減少します、これは距離がある場合に視線を合わせないと誰に向かって話しているか分かりにくく、近い距離で視線が合いすぎると親和性が強くなりすぎて、お互いに気まずくなるからです。

就職面椄の場面は面接官と一定の距離が取られている場合が一般的で、さらに面接官は複数の場合も多く、視線を合わすことができないとどれだけ上手に答えても、面接官は「自分の質問に答えてくれている」ということが感じられず、学生に対しての親和性は乏しくなるでしょう。

現代の若者のコミュニケーション様式に問題も

視線を合わせることが大切である就職面接の場面で、それをしない学生が増えている原因として、前述の記事ではスマホを操作しながら会話をするといった現代の若者のコミュニケーション様式に問題があるとしています。確かにそれも一因として考えられるのですが、それに加えて長引く不況によって将来に希望が持てない社会に育ち、また生活様式・価値観の多様化などによって、何が正解かを明確に感じ取ることが困難になり、複雑化した社会の中で「自己肯定感」の低い若者が増えているのではないかと考えます。

「自己肯定感」とは長所も短所も含めて「自分はこれで良い」と思える感覚のことで、この「自己肯定感」が低いと、コンプレックスを隠したい、至らない自分を見られたくないといった心理が働き、視線を合わせることにある種の恐怖や不安を感じるのです。

就職面接の場は評価をされる場ではありますが、同時に学生が社会へ踏み出す最初のステージを見つける場でもあります。目の前にいる面接官は敵ではなく、縁があれば将来同じ目的を持って働く仲間になるかもしれません。そう考えて面接官の問いや態度に興味を持って面接に臨めば、自然な「視線交錯」が起こるのではないでしょうか。

(西尾 浩良/心理カウンセラー)

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