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BAROQUE、ツアーファイナルでクリスマスライブ開催をサプライズ発表

BAROQUE、ツアーファイナルでクリスマスライブ開催をサプライズ発表

BAROQUEが、8月14日に東京・TSUTAYA O-EASTにて、全国ツアー「OPEN YOUR WORLD AND SEE THE LIGHT」ツアー・ファイナルを迎え、クリスマスライブ開催をサプライズ発表した。

6月7日からアルバムタイトルにちなんで、各公演名に天体の名前をつけたツアーをスタートさせてから3ヵ月。その間に同世代バンドTHE NOVEMBERSとの2マンツアー「BAROQUE × THE NOVEMBERS TOUR ”adbn”(あだばな)」を開催。

さらには、アルバムリリースに続けて、アルバム収録曲全9タイトルを完全スタジオライブ映像化した新作映像作品(Blu-ray)「OPEN YOUR WORLD AND SEE THE LIGHT [Moon]」をリリースするなど、あらゆる形でアルバムの世界観を表現してきた BAROQUE。本日のファイナル公演は、その総集編と呼ぶにふさわしい公演となった。

生きていることを全面肯定されたようなポジティビィティと躍動する一つの芸術作品、その2つを同時に味わうような衝撃的なライブ空間だった。これが新生 BAROQUEが作り出した様々な表現を音楽に融合させたアートロック。怜(Vo)、圭 (Gt)、サポートミュージシャンのTOKIE(Ba)、かどしゅんたろう(Ds)というプレイヤー、PAたちが音の一級建築士となって描き出すサウンドはすでにデザイナーズ・ポストロックといえそうな彼ら独自の領域に突入。

ほぼモノトーンのみで構成された、これまで見たたことがないような照明効果。それとリンクする形でサイレントと鬼気迫るテンションの高ぶり、そのウェーブを場内に作り出していく生演奏のなか、オーディエンスひとり一人に癒し、喜びを与えて多幸感溢れる世界へと導いていく怜の歌。これまでのBAROQUEとはまったく別次元のNEW WORLDがそこには存在していた。

今回のツアーで、入り口でまず最初にオーディエンスの視線をとらえたのは、会場ごとにメンバーが来場者に感謝の気持ちを込めて綴ったサイン入り「PLANETARY SECRET」のモノクロのポスターだった。今日はそのポスターがボードに貼ってあり、ライブというよりも、美術館のギャラリーを訪れたような雰囲気を醸し出していた。

場内に入ると、ステージの背景は黒いカーテンで覆われ、静謐な音像のBGMが観客をお出迎え。場内がいつの間にか真っ暗になり、宇宙の 誰かと交信するようなSEが流れると、黒い衣装で統一したメンバーが暗闇のなか登場。1曲目の「PURIFY」、始まりは圭のギター。天空に輝く星のようにゆらめく単音フレーズの余韻、その光をオートチューンで声色をエフェクトした怜の歌 が徐々に地上へと宿していったあと「PLANETARY LIGHT」へ。

サウンドとともに、ここでライティングが作り出す圧倒的な輝く世界は、ため息が出るほどの迫力。その世界の目覚めを場内のオーディエンスは笑顔と手拍子で迎え入れ、「DREAMSCAPE」が始まるとフロアは揺れ、歓喜のシンガロングまでわき起こる。洗練されたダイナミックな音の広がり、気持ちの開放。序盤からBAROQUEとオーディエンスはこれまでにはないスタイルで躍動感溢れる場面を作り出す。

「今日は最初から“幸せ”を更新できてる気がする。ひとり一人、誰も置いていかないんで、みんな俺についてきてね」冒頭から怜がとびきりの笑顔で挨拶。そして曲は「SKY WALKER」へ。心地よく場内に浮遊していく音が織りなす幻想的なワンダーランド。そこで観客の五感を たっぷりとくすぐったあとは、「SWALLOW THE NIGHT」でバンドは静寂からダイナミックなロックゾーンへと曲中に何度もスパーク。シューゲイズな「SILENT PICTURE」「湿度」と緩急をきかせた絶妙なバランスの演奏に五感を委ねて、怜とともに曲の内側へとひたすらダイブしていくライブの空気感は、音でアートを描くBAROQUEの真骨頂。

この後「rump」「ヒトのイロ」「exit」と過去曲たちを続けたパートでは、「rump」は怜のフェイクをフィーチャーしたり、「ヒトのイロ」はTOKIEがなめらかに弾く音でソウルっぽいグルーヴを加えたり、「exit」は圭がギターソロをエモーショナルに振り切って弾くなど、どれも現在のモード にリアレンジして披露。過去曲も希望を感じさせるいまのBAROQUEならではの新 しい解釈で観客に次々と届け、オーディエンスを魅了した。

「この後は声出していこうか!みんなで一つになろう」怜の合図で後半はエネルギッシュなロックバンド・BAROQUEへシフト。空気を切り刻むようなギターリフとともにフロアから手拍子が上がったアップチューン「black bane」(未音源曲)が勢いよく鳴り出すと、これまでずっとあった緊迫 感溢れる繊細な音の描写から解き放たれ、プレーヤーたちが自由に動き出す。

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