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MC加藤浩次 強みは進行に応じた柔軟な対応力と番組の構成力

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『スッキリ!!』(日本テレビ系)を筆頭に、『スーパーサッカー』、『がっちりマンデー!!』(ともにTBS系)など5つのレギュラー番組でMCを担当する加藤浩次(46)。本職はご存じお笑い芸人だが、今や好視聴率番組、長寿番組を抱える売れっ子MCといった印象だ。とくに『スッキリ!!』では、加藤が夏休みで不在時には、逆にその存在感が高まったほどだった。加藤がMCとして重宝される秘密はどこにあるのか、テレビ解説者の木村隆志さんに探ってもらった。

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 MCのできる芸人さんはたくさんいますが、どうしても自分が主体となって、おいしいところを欲しがる傾向があります。でも加藤さんは、自分からは前に出ていかず、話を進めるか、掘り下げるか、それとも笑いに持っていくか、状況を見ながら臨機応変に対応しています。ここが他の芸人MCとの大きな違いだと思います。進行役、ボケ役、人に笑いを渡すサポート役。何でもできる“七変化MC”といえるでしょう。

 このように柔軟な対応ができるのは、加藤さんの番組に対する考え方が大きいと思います。先日、加藤さんにインタビューをした時に、「僕は歯車の一つでしかない」とおっしゃっていましたが、この一言に集約されているといえます。あくまで自分は使われる立場であるということを自覚していて、番組の意図を汲み取ろうとする誠実な姿勢で臨んでいる。だから番組スタッフからのウケもいいのです。

 さらに、一つ一つの素材が何のためにあるのかをよく理解していて、それを自分で組み立てる構成力もあります。番組全体がよく見えていて、どこで盛り上げるか、山を作るポイントをしっかり考えているのです。若いころから構成作家との交流を重ねていた上に、極楽とんぼでネタ作りをしていた経験が生きているのでしょう。

 加藤さんといえば、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のようなバラエティー番組で見せる“キレキャラ”の印象が強いという人も少なくないでしょう。しかし本来は、コントでも大喜利でも何でもできる芸人さんです。役者をやらせても芸人の中ではトップクラスの実力があります。“キレ芸”は番組スタッフによる演出で定着したというだけで、万能タイプの加藤さんの一面に過ぎません。

 その万能性が最も発揮されているのが、今の『スッキリ!!』ですね。テリー伊藤さんがいなくなってからは番組そのものが大きく変わって、以前よりもコメンテーターが多く出ています。中にはテレビでは扱いづらい人もいて、台本通りに進まないシーンもたくさんあるようです。でも加藤さんは出演者の個性を引き出しながら、うまくコントロールしている。同番組には世界的なアーティストが出演することもありますが、その対応にも安定感があります。

 芸人MCが成功するか否かは、素人から大物著名人まで、芸人以外の人をどれだけイジれるかによると思います。これは一朝一夕でできるものではありません。加藤さんが普段から人と向き合って、コミュニケーションを取り続けた積み重ねだといえるでしょう。笑福亭鶴瓶さんのように相手の懐に入るのが上手ですし、現時点でも日本を代表するMCと言っていい気がします。


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