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二転三転するストーリーについていけるか?『ピエロがお前を嘲笑う』レビュー

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9月12日(土)より日本公開となる、ドイツ映画『ピエロがお前を嘲笑う』(原題:WHO AM I)。本作は欧米で公開されるやいなや数々の賞を受賞、さらにはハリウッドでのリメイクも既に决定しているなど今最も勢いのある「マインド・ファック」ムービーと言われている。「マインド・ファック」とは海外では既に確立された映画ジャンルのひとつであり、読んで字の如く「マインド」を「ファック」する、つまり映画の全編に渡ってトリックがやどんでん返しが仕掛けられており、「映画の後半には頭が混乱して訳がわからなくなる」ような映画を指す。具体的には、『ファイト・クラブ』『シックスセンス』、最近では『トランス』などがカテゴライズされている。

そんなマインドファック・ムービーの决定版とも言える本作。筆者は一足お先に観賞してきたので、映画の魅力を物語の仕掛けを避けながら紹介したい。(勿論ネタバレはありません)

ストーリー
警察に出頭した天才ハッカー・ベンヤミン。世間を騒がせ殺人事件にまで関与を疑われ国際指名手配をされた。そのベンヤミンが自ら語りだした――
ヒーローコミックが大好きなオタク青年ベンヤミンは、ひょんなことから野心家のマックスと知り合う。2人にはハッキングという共通の趣味があった。マックスはベンヤミンの天才的な才能を見抜き、マックスの友人たちを交えて、破壊活動を行うハッカー集団“CLAY”を結成する。国内の管理システムを手当たり次第ハッキングを仕掛け、世間を混乱させ注目を集める。有頂天になっていたベンヤミンたちだったが、ベンヤミンの仕掛けた不用意なハッキングがきっかけで殺人事件が発生してしまう。ついにユーロポール(欧州刑事警察機構)の捜査が入り、ベンヤミンたち自身が危険にさらされることになり、自ら出頭することにしたのだった。
しかしベンヤミンの自供はつじつまが合わない。翻弄される捜査官たち。果たしてどこまでが真実なのか。彼の真の目的とは――。

『ピエロがお前を嘲笑う』公式サイトURLより引用
http://pierrot-movie.com/[リンク]

描かれているのは、「等身大のベルリンの若者」

ストーリーにも書かれているように、主人公は学校でもハブられ、家でひたすらキーボードを叩き続ける完全なパソコンオタク青年。「スーパーマン」のようなヒーローに憧れつつも、他人との関わりも無い孤独な生活を送っていた。そこへ、マックスという主人公とは正反対の青年が現れることで、ベンヤミンの生活は一変する。マックスに導かれ、酒・ドラッグ・パーティー三昧のどんちゃん騒ぎの日々に浸かるベンヤミン。そこからは「不夜城」といわれるベルリンの、今どきの若者の実態をまざまざと垣間見ることが出来る。さらにネットを駆使してひたすらにスリルを求める破滅的な主人公達の行動は、現代的な若者の特徴を的確に描いているともいえるだろう。

ハッキングのドキドキ感がハンパない!

本作のキモである「ハッキング」。ベンヤミンは「マシン語」を理解している事からマックス達に認められ、様々な団体や企業、政府を相手にハッキングを行う訳だが、それらのシーンはどれも手に汗握るスリリングなものである。非常にスタイリッシュでスピーディーな編集に加え、現実とは異なるヴァーチャル空間も印象的に用いているので、極上のハラハラ感を感じたいならハッキングのシーンは必見だ。

全力で物語を追え!

そして何と言っても本作は「マインドファック・ムービー」。筆者は鑑賞前より必ず嘘を見破ると決意し、目を見開いてどんな些細な事も見逃すまいと意識したが、見事に騙されました。本作はとにかく物語の筋書きが二転三転するので、最後まで絶対に気を抜いてはならない。あまりに気を張って見続けていただけに、筆者は鑑賞後しばらく放心状態になってしまったのは言うまでもない。しかし、この最後にド肝を抜かれる感覚こそ、マインドファック・ムービーの醍醐味といえるだろう。

『ピエロがお前を嘲笑う』は9月12日(土)新宿武蔵野館他で全国ロードショー。

【予告編】https://www.youtube.com/watch?v=TWUkhSl3AE0

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

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