ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

怪談語り部・島田秀平が明かす「裏拍手」 その行為にはどんな意味があるのか?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

僕は開店休業状態の怪談ライター、松本ミゾレ(そっち方面のお仕事募集中)。自分でいうのもアレだけど、僕はちょっとした怪談の蒐集家だと自負している。こんな人間なので、テレビで怪談をやっていると、それがどんなにありふれた内容でもチェックせずにはいられない。

8月20日(木)放送の「PON!」(日本テレビ系)には、手相芸人として人気を博している島田秀平が登場していた。なんでも正月は手相の仕事で活躍しているが、もっぱらこの時期は怪談をウリにしているということだ。工業デザイナーの稲川淳二が、夏場に怪談ライブで全国を飛び回るようなものか。芸達者だなぁ。(文:松本ミゾレ)
怪奇スポットを連れ回された女に異変が…

そんな島田がこの番組で披露したのが、「裏拍手(うらはくしゅ)」についてのお話。おおまかにこの話のあらすじを書こう。あるカップルが深夜に、怪奇スポットを巡るデートを行っていたときのことだ。

デートといっても、身勝手な男が怖がりな女を無理やり同行させたという内容で、行く先々で女は案の定「帰りたい、怖い」を連呼する。ところが男も意地悪で「まだまだ、次のスポットはもっと凄いぞ!」と1人で盛り上がり、女を車で連れ回すのだ。

2つほど不気味な怪奇スポットを巡った頃、女に異変が生じる。いつの間にか、涙目になって「帰りたい」と懇願していたはずなのに、嬉々とした表情で「次はどんなとこなの!?」と催促してくるようになった。

男はこれを、肝試しの醍醐味を彼女が理解してくれたと解釈し、「じゃあもっと怖い場所に行くか!」と誘う。女はそれを聞き、大喜びで自分の手の甲同士を激しく打ち鳴らした――というものだ。
生きている者が誰かに「裏拍手」をやると

普通、拍手は手のひら同士をぶつけて音を出す行為を指す。昔から拍手の音は、その場から魔を遠ざける力がある、なんていわれてきた。神社では神事やお詣りの際に拍手(かしわで)を打つけど、これは奉られてる神様への日頃からの感謝を示すために行われている。

つまり拍手は縁起の良い行為ということになるんだけど、裏拍手はその逆で忌み事だ。やり方は島田の話にもあるように、左右の手の甲を使って拍手をするという簡単なもので、裏拍手は死人がする拍手とされている。

この怪談では「いつの間にか女が死者に体を乗っ取られていた」というオチなんだけど、生きている者が誰かに裏拍手をやると相手を呪うことになってしまうようだ。

実はこの裏拍手にまつわる話は、他にも幾つかパターンがある。番組でも島田が少し触れていたが、以前ライブ中(音楽番組収録中とする話も)に、この裏拍手をされてしまった女性アーティストがいたとする噂がある。

そのアーティストには死別した彼氏がいたが、この男性が亡くなってほどなくした頃に彼女のライブの観客席に混じっていたのだとか。てっきり「死後も自分を応援しているんだ」と彼女は嬉しくなってしまったが、男性は一心不乱に手拍子を打つ他の観客に混じって、左右の手の甲を打ち付けていたそうだ。
手話だと「早くこっちへ来い」という意味になるのか

他にも不運な事故で亡くなってしまった女性が在籍していた音楽ユニットの話もよく知られている。本来ならこの女性が出演するはずだった音楽番組に、残りのメンバーだけが出演することになった収録回があったということだが、このときメンバーは客席の中に、この女性の姿を見たというのである。

例によってこの悲運な女性も、ステージ上のメンバーを見つめて逆拍手をしていたとされている。真偽については当人ではないので知りようがないが、裏拍手自体他にこれといった事例がないので、個人的にはインパクトのある創作だと思っている。もっとも怪談なんてのは信じるか信じないかではなく楽しむものなのだから、創作だったとしても全く問題ないんだけどね。

そうそう。裏拍手の話題になると絶対に目に付くのが、手の甲を叩き合わせる動きが、手話だと「早くこっちへ来い」を意味するという説だ。流石にこれはしっかりと真偽を書いておくべきことなので調べてみたけど、この説は間違っていたことが分かった。

手話では、手の甲で拍手をする動作は確かにあるんだけど、これが意味するところは「反対」。手の甲を背中合わせに何度か叩き合わせることで、反対の意思表示をするということだ。

あわせてよみたい:恋人が家族の介護をしていたら結婚ためらう?
 

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
キャリコネの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP