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街中に現れる小さな赤い点「Red dot」に込められた想い

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Photo credit: Seina Morisako「SG50 and Red dot

こんにちは、TRiPORTライターのSeinaです。現在私は家族と一緒にシンガポールで暮らしています。いまシンガポールは建国50周年のお祝いムード一色。50年前、マレーシアから追い出されるように独立を迫られたシンガポールは、その頃から今までの間に目覚しい発展を遂げています。建国記念日である8月9日には、さまざまな場所でお祝いイベントが行われました。

街に広がるRed dot

発展を国民と共に祝おうと、国からシンガポールに住む人へのプレゼントの一つとして、建国記念日には電車、バスの乗車料金が無料になりました。バスや電車には無料を知らせるポスターがたくさん貼ってありますが、そのポスターより目立っているものがあります。それは「SG50」と書かれた赤い点。これはシンガポールのシンボルデザインでもあるのです。バスにもマークがついており、かわらしいしっぽのようです!

私がこの赤い点のデザインを見かけたのは去年の秋。時期を考えると「クリスマス?」「赤鼻のトナカイ?」などと連想していましたが、そこには別の物語が存在していました。

Red dotの由来と想い

シンガポールの博物館に行くと、この国が本当に本当に小さい国であると日々実感します。国の都市などを指し示す際にピンをよく使いますがシンガポールはピンを刺すと隠れてしまうくらいに小さな国です。

1997年に起きたアジア通貨危機は、東南アジアに困難の時代をもたらしました。当時のインドネシアの大統領であったハビビ大統領は、金融協力相手であったシンガポールに好意的な感情を抱いていませんでした。そのとき、シンガポールを揶揄する表現として「この小さな赤い点」と言ったのがはじまりと言われています。

シンガポールの現在の首相でもあるリー・シェンロン首相はこの揶揄について「この赤い点を我々のシンボルと捉えていこう」と前向きな姿勢を呼びかけます。それからこの名称はシンガポールのシンボルとなったそうです。

Photo credit: Seina Morisako「SG50 and Red dot」

Photo credit: Seina Morisako「SG50 and Red dot

建国50周年おめでとう

現在はこの「Red dot」という表現はとても好意的に使われています。冒頭で紹介したように建国50周年のデザインで、さまざまな形で赤い点が使われていることも。とてもシンプルだけど自信と未来を感じるデザインです。

Photo credit: Seina Morisako「SG50 and Red dot」

Photo credit: Seina Morisako「SG50 and Red dot

例えばこの「Red dot」というシンボルはバスの中でもこんなにカラフルに使われています。ある日、私はシンガポール人の年配の友人から「あの模様を見るとオーチャードのディスプレイを思い出すわ」と言われたことがありました。アート好きを自称しているので「これは調べなくては!」と思ったら、草間彌生さんが2006年シンガポールビエンナーレに参加していたことがわかりました(※)。トレードマークの水玉でオーチャード通りを彩っていたのです。当時の草間さんの作品には、彼女のトレードマークである「dot」がとても印象的に扱われています。オーチャードでもきっと話題になったはずです。

(※)参照:草間彌生公式ホームページ 2006年 Biography

バスに乗るたびに9年前の草間彌生さんを思い出す人もいるのでしょう。来年はシンガポールと日本の「国交樹立50周年」です。

ライター:Seina Morisako
Photo by: Seina Morisako「SG50 and Red dot

シンガポール建国50周年の旅行記はこちら

*Seina Morisako「SG50 and Red dot

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