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鈴木光司氏 最安値家電を買うのは「崇高なる自由への戦い」

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『リング』『貞子3D』など話題作が次々と映画化し、世間を震撼させ続ける小説家・鈴木光司氏。そんな恐怖の作家も、実像は娘ふたりを育てた元祖イクメン。現在28歳になる長女・美里さんが父との共著『野人力 オヤジが娘に伝える「生きる原理」』(小学館)の中で、一見世間の常識を逸脱した行動の奥にある「原理」を解説している。それに対する父・光司氏の回答とあわせて紹介しよう。

 * * *
 先日、私の部屋のエアコンが壊れてしまったため、父と一緒に家電量販店へ行きました。ちなみに、家電量販店も、有楽町のビックカメラと決めていて、「どこに買いに行こうか」と悩むことは一切ありません。

 エアコンコーナーには、魅力的な新製品が並んでいました。スマホで操作できるエアコン、自動で体感温度を考えてくれるエアコン、空気をいつもきれいにしてくれるエアコン、人のいる場所をセンサーで見つけてくれるエアコン、カメラで気流の通り道を見つけてくれるエアコン、肌のうるおいをアップしてくれるエアコン……。

 謳い文句はどれも魅力的です。買い物って、こうやって「どれにしょう?」と悩んでいるのも楽しい時間ですよね。ところが父は、エアコンコーナーに来るなり、私に宣言したのです。

「オレが1分で選んでやる」

 つかつかと店員のところに進み、有無を言わさずこう告げました。

「六畳一間用のエアコンの中で 、最安値の商品をください」
(美里)

 * * *

 こうした光司氏の行動様式は、娘から見れば大いに不満があるようだが、さて、当人はどう回答するのか?

 * * *
 娘よ。

 最安値家電を買うのも、すり切れたタオルを捨てないのも、決してケチだからではない。自由のための崇高な戦いなのだ!

 そして、自由であることを当たり前と思うな。自由はそんな簡単に手に入れられるものではない。意識して生きなければ、自由はするっと手の中から逃げていく。だから死ぬまで、家電売り場に行けば、「最安値の商品をください」と言い続けるだろう。

 Tシャツもタンクトップも、破れて着られなくなるまで着続けるだろう。自由のためだったら、笑われても、後ろ指さされたってかまわない。それに、だ。鍛え抜かれた体には、一枚のTシャツが一番おしゃれなのだ。

 娘よ、最新機能のエアコンの代わりに、ひとつの真理をプレゼントしよう。

【「意思の自由はない」と認識した時から、真の自由への道が始まる】
(光司)

※鈴木光司・鈴木美里/著『野人力 オヤジが娘に伝える「生きる原理』より


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