ギルバート・オサリバン、新作アルバム『ラテン・アラ・G』を携え2年半ぶりのビルボードライブ公演

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ギルバート・オサリバン、新作アルバム『ラテン・アラ・G』を携え2年半ぶりのビルボードライブ公演

 8月15日、ギルバート・オサリバンが新作のアルバムを携えてビルボードライブ東京にてライブを行った。

 大歓声とともに登場し、中央に構えたキーボードの椅子に座り鍵盤を押さえると,観客も手拍子で出迎えた。2曲弾き終え会場の熱気を上げたところで「コンバンワ!」「ヨウコソ」と日本語で挨拶をするオサリバン。「Nothing Rhymed」や70年代の曲も演奏し、「Where Would We Be」に「Without Green tea」の歌詞を付け加え日本のファンに向けて歌うところがとてもチャーミングだ。「Who Was It?」ではポケットに手を入れ飛び跳ねたり、サンプラーで動物の鳴き声を鳴らしたりと、遊び心あふれる演出も観客を楽しませた。

 中盤に差し掛かり、新アルバム『ラテン・アラ・G』の中から数曲披露された。オサリバン流の解釈がなされたラテンは、ボッサのリズムとも融合したようなとても聴き心地の良いリズムで、曲作りにおける彼のこだわりが改めてうかがえた。その後も定番の曲「Clair」から新曲の「Hablando Del Rey De Roma」など、デビューから新作までのオサリバンを網羅しているような幅広いステージを見せてくれた。アンコールでは、キーボードの上に乗るパフォーマンスを見せると、観客も総立ちとなり会場の盛り上がりは最高潮に。20曲以上に及ぶ演奏を終え、バンドメンバー全員で挨拶をすると惜しみない拍手が送られた。

 オサリバンは、少し照れ屋で自由な子どものようで、それなのに歌い始めると切ないメロディーに哀愁たっぷりの声を乗せる。このギャップが何とも愛らしく、観客は自然と笑顔がこぼれ、バンドのメンバーも終始演奏しながら彼を見つめて微笑んでいた。

 残すところ大阪公演が8月18日に予定されている。哀愁とチャーミングさを兼ね備えるギルバート・オサリバンのライブは、観れば心がふわっと優しくなるようなひと時をくれるだろう。また、日本で7月22日に発売されたアルバム『ラテン・アラ・G』は、オサリバンが敬愛するペギー・リーが1960年、1961年にリリースした『Latin ala Lee』と『Ole ala Lee』から着想を得ており、CDのジャケットもペギーへのオマージュがダイレクトに表現されている。

◎ギルバート・オサリバン 公演情報
ビルボードライブ東京
2015年8月15日(土)~16日(日)
ビルボードライブ大阪
2015年8月18日(火)
More Info: http://billboard-live.com

◎リリース情報 『ラテン・アラ・G』
2015/07/22 RELEASE
VICP-75149 2,700円(plus tax)

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