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NGOのスタディツアーへの参加方法と一人で行くべきでない理由

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筆者撮影

こんにちは。TRiPORTライターのへむりです。

前編の記事では「スタディツアーをおすすめする理由について」、中編では「見えない日本とフィリピンの関係について」、そして、今回の後編では、参加したくなったときの方法と、一人でのスタディツアー参加をおすすめしない理由について書いていきたいと思います。

参加したくなったら?

僕の場合は「スタディツアー 関西」でネット検索しました。そのときは大学生活最後の春休みで、会社員になった後も参加し続けられる環境を作りたいと思ったことから興味を持ったのです。入社後、土日やアフター5にミーティングや写真展、ワークショップの企画などに参加することができたので、大正解だったと思っています。

僕が、おすすめするのは、フィリピン支援のNGOアクセスのスタディツアーです。京都のNGOで「現地の人たちのエンパワメント(力を引き出す)」ことをすごく大切にしています。スタディツアーでは、 NGOと関わることで人生が変わったスラム街の人たちや、農漁村の人たちの話を聞くことができます。僕は NGOスタッフ一人ひとりの想いに共感し、人生をかけて問題にぶつかっている姿にも感動しました。また、表面的になることなく、社会の背景まで踏み込んで、現地のことを教えてもらえるので、世界の見方が変わります。参加者同士でのディスカッションでも、感じたことをより深く考えることができます。

また、ここのNGOのボランティアスタッフ出身者には、フィリピンで社会を起業したり、卒業後も会社と両立しながら、関西だけでなく関東でも活動を続ける人が多くいます。「体験」というスタディツアーが多い中、「関わり続けられる」ツアーという点で、すごくおすすめです。

もちろん、NGOアクセス以外にも、様々なNGOが素晴らしいスタディツアーを企画しています。ただ、なかには「あまり良くなかった」というツアーの感想を聞くことも。各地で説明会を開催しているので、ネットで調べるだけでなく、実際にスタッフの方から話を聞いてみましょう。

Photo credit: Nakano Takayuki「人身売買、戦争、貧困。日本とフィリピンの見えない関係 〜フィリピンのスタディツアーで見た風景 田舎編〜

個人は避けてほしい理由

旅好きの中には、「ツアーでは行きたくない!」という人も少なくないでしょう。僕もそうなので、気持ちはすごくよくわかるのですが、NGOが活動しているスラム街や貧困地区の場合、「個人で行くことは避けて欲しい」と僕は思っています。

旅先の場所は、清く貧しく美しい生活を見たい、知りたいという先進国の人たちの博物館ではなく、生きるためにこの場所でしか住むことができない人たちの生活空間です。 治安も悪く、犯罪も起こっています。そんな環境の中でも、長期に渡って地道な活動で信頼関係を作っていった現地人、日本人NGOスタッフ達の努力の結果、ツアーとして入ることができています。

その地域で、日本人の旅人が何かの事件に巻き込まれたとなれば、NGOの現地での活動そのものが止めざるを得ないケースが出てきます。一人ひとりの生活に、心に寄り添った、本当に素晴らしい活動をしているNGOの行っていることが、一人の好奇心や正義感が原因で、万が一のことが起こり、その全てがなくなることは避けて欲しいと思うのです。

なので、訪問したい場合は、NGOの企画するツアーで行っていただけたら幸いです。「この時期にフィリピンに行くから」という個人に合わせたような要望も避けるようにしてもらえたら嬉しいです。その影響で準備を含めた期間、対応するスタッフの仕事が滞り、活動をストップさせてしまうからです。

Photo credit: Nakano Takayuki「当たり前って何か?を考える。国際協力に触れたい一歩目。フィリピンのNGOスタディーツアー

何より、ツアーの方が、同じ想いを持った仲間と出会い、感想を共有し、帰国後も学び会える、いい時間を過ごせる、という点でもおすすめできます。それでも、一人旅が好きだという人に、アドバイスというより僕の経験談を一つ。僕が初めてスタディツアーに参加した際は、飛行機を自分で取らせてもらい、ツアー後に一人旅をしました。世界遺産になっている棚田に行き、山の温泉宿に行き、迷い込んだ山の学校で、先生に呼び止められ、授業をさせられ、子供達と放課後に遊ぶ、という体験もしました。

一人旅には一人旅でしか得られないものがあり、スタディツアーにはスタディツアーでしか学べないものがあります。僕の人生が変わった旅を、あなたと共有できたら嬉しく思います。

ライター:へむり。
Photo by: Nakano Takayuki「人身売買、戦争、貧困。日本とフィリピンの見えない関係 〜フィリピンのスタディツアーで見た風景 田舎編〜

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*Nakano Takayuki「スラム街の向こうに高級マンション。格差が生む貧困。〜フィリピンのスタディツアーで見た風景 都会編〜
*Nakano Takayuki「当たり前って何か?を考える。国際協力に触れたい一歩目。フィリピンのNGOスタディーツアー
*Nakano Takayuki「人身売買、戦争、貧困。日本とフィリピンの見えない関係 〜フィリピンのスタディツアーで見た風景 田舎編〜

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