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大島優子 女優業について「正解も不正解もないから難しい」

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 AKB48を卒業して1年が経った女優・大島優子(26才)。女優としての一歩を踏み出した作品が主演映画『ロマンス』(8月29日公開)だ。ひょんなことから映画プロデューサーの桜庭(大倉孝二)と一緒に、音信不通になった母親を探すことになった26才の鉢子を等身大に演じている。役者として一歩一歩地歩を固めている彼女に、撮影秘話やこれからのことを語ってもらった。

 ――映画『ロマンス』では大島さん演じる鉢子の表情が豊かでとても魅力的でした。大倉さんとの相性もバッチリでしたね。 

大島:ありがとうございます。私も自分のいろんな表情を撮っていただけてとてもうれしかったです。大倉さんとは撮影が終盤に近づくほど、撮影の合間にいろいろなことを気兼ねなく話せるようになり、どんどん自然な感じになっていきました。大倉さん演じる桜庭と私が演じた鉢子のボケとツッコミの掛け合いのような感じでずっと話していましたね。

――本読みから息がピッタリだったそうですが。

大島:そんなことはないと思います(笑い)。私と大倉さんは、本読みと聞いて全部読むものだと思って準備していたんですが、実際は3シーンくらいしかやらなかったんです。タナダユキ監督が「もう充分です。あとは現場で」と。私と大倉さんは「え? これでいいの?」と戸惑っていました。でも、タナダ監督の中では、「もうバッチリ」という感覚があったみたいです。

――大島さんにとって、鉢子の役はどのくらいご自分に近いんですか?

大島:70%くらいでしょうか。生き方も鉢子とは違いますが、感じることや考えることは、26才の女性として共感する部分があって、それが70%を占めていますね。

――映画では、ロマンスカーのアテンダント役。後輩の仕事をカバーするしっかり者という側面が出てましたよね。実際大島さんには面倒見がいいというイメージがあります。

大島:そんなことないです。仕事をきちんとこなしている、というところは共通点があるなと思いましたけど…。ただ、鉢子は後輩に対して嫌々教えているところがあると思うんですが、私は…。んー、自分を客観視して後輩に教えている姿がどんな感じなのかわからないですね。

――映画でイチ押しのシーンは?

大島:良く聞かれるんですが、難しいですね。全部好きなんです! 1シーン1シーンがポストカードになるようなタナダさんの色使いとか、カメラワークとか…。逆に、どこがお好きでしたか?

――ラブホテルで朝を迎えた日の鉢子の顔がスッピンっぽくてナチュラルでかわいかったですけど。

大島:えー!? あのシーンですか! 確かにスッピンです。でも、すごくむくんでいたんですよ。顔がパンパンです(笑い)。私としては、あの辺りやあくびしているシーンはすごく酷い顔だなと思いました(笑い)。でも、そこを引き出していただけたのはうれしかったです。なかなかこういう顔はスクリーンで映してもらえないと思うので。新しい側面をタナダさんに引き出していただきました。恥も外聞もなくできました(笑い)。

――ラブホテルのシーンは実際に営業していたところを使って撮影したそうですね。

大島:そうなんです。貸し切りではなかったので、エントランスのシーンは本当に利用されている方がいらっしゃいました。車が到着すると、みんなで「車が来た!」って陰に隠れて息を殺していました。お客さんがいなくなったら撮影再開です(笑い)。結構、何組かお客さんがいらっしゃったので、その度に撮影を中断しました。何しろそのホテルは各部屋のインテリアが凝っていて、有名なんだそうです。“森の中”にあって、楽しい撮影でした(笑い)。

――映画では、鉢子の母に対する複雑な感情がいろんなところでよく表されていました。大島さん自身の気持ちと重なるところはありましたか?

大島:26才になった鉢子が、母親がひとりの女性だということにしっかり気づく、理解するようになる、というところに共感できました。鉢子は、26才になって母親との過去をどんどん思い出していくことによって、母親に対する複雑な感情を自分の中で消化していく。鉢子が「1人の女の人生なんだ」と言うセリフがありますが、そこで彼女はようやく母親のことを受け入れられたんですよね.

――この映画が大島優子さんという1人の女性に与えた影響はありますか?

大島:ありますね。作品としても、鉢子の気持ちにおいても、私自身に響きました。

――今後どんな女優になりたいと考えていますか?

大島:まだまだわかりません。芝居の楽しみは難しいところです。原作がない限りは0からつくりあげていくもの。だから、どうにでも色づけすることができるし、変わることができる。正解も不正解もないから難しいなと思いますが、つくっていく作業は自分だけではできません。共演者の方、監督やプロデューサー方が色々な意見をくださることによってできていく。それが楽しいなと思います。

――今の女優としての目標は?

大島 ないんですよねぇ(笑い)。演技することを好きでい続けられたらいいなぁと思いますね。

――女優として何か普段からしていることはありますか?

大島:プライベートで芝居のことなどを考えるのが苦手なんです。作品に入るとずーっと考えてしまうので、プライベートでも本読みしたりしたら疲れちゃう。なので、私はなるべくプライベートの時間は、仕事のスイッチは切るようにしています。それが、ずっと仕事を好きいられる秘訣かな、と思います。

――撮影中はずっと役になりきるタイプですか?

大島:ずっと役に入っていると思います。だから終わるとすごく虚脱感というか、魂が抜けちゃった感じになります。同じ時期に何役もやっている方はスゴいと思います。スーパー役者ですよ。

――AKB48を卒業して1年。その頃に抱いていた、ご自身のなりたい姿に今、どのくらい近づけていますか?

大島:当時、将来の自分の姿をあまりイメージしていませんでした(笑い)。もっと、何もしていないと思っていました。もうちょっとスローペースで仕事が進んでいくと思っていたんです。『ロマンス』は卒業後、初めての芝居のお仕事でした。卒業後初で主演映画を撮っていただく、しかも、タナダさんが監督というのは、すごく良いスタートを切れたなと思っています。

 その後に、ドラマ『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)をやらせていただいたり、映画『紙の月』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞をいただけるなんて思っていませんでしたし…。あっという間の1年でした。

――AKB元メンバーで女優になった前田敦子さんとかとお芝居の話とかするんですか?

大島:卒業生とは全然しません。ライバルですから(笑い)。秋元才加とはしょっちゅう会っていますが、芝居の話は一切しません。もともと出会いが役者としてではないから、芝居の話をするのは恥ずかしい。「お互い、何を気取っているのよ!」ってなっちゃうんですよね(笑い)。

【大島優子】 1988年10月17日生まれ。栃木県出身。1996年から子役として芸能活動をスタートした後、AKB48の中心メンバーとして活躍。2014年6月にAKB48を卒業し本格的に女優の道へ。2015年は、ドラマ『銭の戦争』(フジテレビ系)ほか、『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)で連ドラ初主演。

◇映画『ロマンス』 特急ロマンスカーのアテンダント、鉢子はひょんなことから映画プロデューサーを名乗る桜庭に背中を押され、何年も会っていない母親を捜すことに…。箱根の景勝地を巡る“私とおっさん”の小さな旅の物語。脚本・監督:タナダユキ 出演:大島優子、大倉孝二ほか。8月29日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。

撮影■林紘輝


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