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デザインに一目惚れ。焼酎ボトルコレクション

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こんにちは、デザイナー兼イラストレーターのもりたです。
皆さんお酒は好きですか?
私は炭酸と蒸留酒が苦手なため飲めるお酒が少ないんですが、ひとり家で晩酌する程度には好きです。

それでスーパーのお酒売り場をフラフラしていたら、とある焼酎のボトルデザインに一目惚れしてそのまま買ってしまいました。
それ以来、いいな……と思ったボトルを買うようになってしまったわけです。

もう一度言いますが私は蒸留酒が苦手です。飲みません。
今回はそんな焼酎を飲まない私が衝動買いした、焼酎ボトルコレクションをご紹介いたします!

焼酎ボトルコレクション

いいちこ

http://www.iichiko.co.jp/comp/

最初は三和酒類株式会社から皆さんご存知のいいちこシリーズ。
いいちこの広告はビジュアルを見ただけで「あっいいちこだ!」と分かるブランド力の高さが素敵ですが、ボトルにもそれがしっかり反映されています。

いいちこパーソン

おそらくいいちこの中で一番手に入りやすいボトルですね。
昔の映画で飲んだくれのおやじがポケットからこういう平べったい金属のボトルを出して煽っていたイメージがある、そんな形のポケットボトル。

ですが、限りなく透明で曇りのないガラスの中に、無色透明の焼酎が入り、ロゴ・キャップ共に一切の無駄を排したこの洗練されたボトルには、そんな飲んだくれおやじのイメージは一切湧きません。
風景と調和させたいいちこパーソンの車内広告は、焼酎に対する後ろ暗いイメージを払拭してくれます。

いいちこフラスコボトル

次はいいちこのフラスコボトルをご紹介。
残念ながら店頭で見かけたことはないんですが、インターネット上で見かけて即購入しました。
理科室でビーカーに入れたコーヒーをアルコールランプで温めることに憧れた時代はありませんか? ボトルの純粋な形の美しさと同時に、透明感を覚えノスタルジーを刺激する、見た瞬間に胸キュンまちがいなしなボトルです。

少し残念なのは、首元に貼られたシールを剥がしたほうが美しいことですね。それだけは本当に残念です。売られているそのままの姿が完璧であってほしいと思うのは、私の少しのわがままです。

(写真では剥がした状態で撮影しています)

いいちこスペシャル

まるで絹のドレスが形作るドレープのような、波打った瓶の形が美しいですね。いいちこスペシャルです。
外箱にバーコードが表示され、喉元のラベルに商品の情報を載せているのでボトルのボディには何も印刷されていないし、何も貼られていません。
ボトルの凹凸とお酒の琥珀色が創りだす艶やかな陰影を、邪魔されることなく心ゆくまで堪能できる作りです。控えめに言って「最高」ですね。

またこの瓶の蓋に凹凸が付いているのが見えるでしょうか。この凹凸があることで、てっぺんから本体のドレープが始まっていることを表現しているんです。(例えそうでなかったとしても私はそうだと言いはります)
これが素晴らしい。

いいですか、蓋に指をおいてそのまま下に指を滑らせます。最初の喉元の引っ掛かりを超えたらストンと下まで指が滑っていく快感、想像できましたか?
この形をなぞる快感がまるで中身のお酒を飲んだときの喜びを表すようで、とても期待の高まるパッケージです。

神の河

http://kannoko.jp/

お次はさつま白波で有名な薩摩酒造から神の河(かんのこ)シリーズ。
一目惚れしたのはこの神の河の720mlボトルでした。
業務用でしか買えないのでここでは紹介しませんが、神の河ブラックのパッケージも通常版とは違ったクールさがあってかっこいいです。

神の河 720ml

なんで300mlのボトルと分けたのかと言われれば、そうしたかった以上の理由はないんですが、720mlと300mlではボトルの形もラベルのデザインも異なるのでやはり分けてご紹介するのがここは筋でしょう。

全体的にレトロな雰囲気の紙ラベルの中央には、焼酎のラベルによくある筆の文字ではなく、やや扁平の掛かった活字体で大きく商品名が書かれています。
この整っていながらも抜けのある雰囲気は、焼酎を「日本のウィスキー」というポジションに置いた上で、「ウィスキーのパッケージを日本らしくする」というコンセプトで創りだされたのだと思います。
麦を意匠化した模様がボトルにエンボスで加工されているのもそれらしいですね。

しかしウィスキーを真似てばかりではないのです。
焼酎ではあまりみかけない直径の大きいタイプのボトル。
このボトルの低めでなだらかな肩とずんぐりとした風体が、ウィスキーよりもはるかに淡い金色の液体を優しく包み込みます。

これが背が高かったり、肩のいかつかったりするボトルだったらきっとお酒の淡い色がボトルとラベルの印象に負けていたんじゃないかと思います。

あと封をされたどうやって開けるのかわからない(開けたことがないから)蓋が大好きです。絶対開けたくない! でも開けてみたい! でも開けたくない! 好き!!!

神の河 300ml

いいちこパーソンと同じくポケットボトル型です。
720mlとは違い、ロゴ部分は紙ラベルではなくボトルへ直接印刷されています。
720mlボトルのラベルの模様を簡略化したようなロゴですが、この最小限で美しい省き方! 素敵でしょう!?
720mlのラベルにもある両脇のラインが何を表しているのか私にはわかりませんが(川の流れでしょうか)、このラインがあることで、ラベルを簡略化していると伝わるんですね。
デザインはこれ以上足すものもなく、これ以上引くもののない状態にするのがもっとも美しいといいますが、そのとおりです。

またロゴの真裏に720mlボトルにもあった麦の意匠のエンボスがあって、中身を透かして陰影が見えるのも胸キュンポイントです。
これが色んな角度で見たときに奥行きをもたせ、金色のお酒に複雑な陰を落としていてうっとりします! ね!

あと裏側のバーコードもシールなどではなく印刷なんですね、これ。
どんなに透明度の高い素材を使っても、接着剤があるためにシールと瓶の境目が絶対に見えてしまうものなんですが、印刷することでそういう無粋な段差をなくし、バーコードや原材料表示まで含めて一つのパッケージデザインとして完成させているボトルです。
だけどちゃんと表のラベルでバーコードは隠れます。にくい。

清里

http://www.kiyosato-shochu.com/

清里焼酎醸造所から清里です。これも酒屋で見かけたわけではなく、ネットで購入しました。なんの奇も衒わず、素直にきれいなパッケージを作ろうとした感じがグッと来ます。美しいです。
この肩の位置が高いボトルはスカートの長いワンピースを着た女性のような雰囲気がありますね。

清里焼酎醸造所のサイトを見てもらえるとわかりますが、写真の商品の他に<樽>と<原酒>があり、それぞれボトルデザインが異なります。

私にとってはパッケージが目当てなので、買うときに散々悩んだんですが、この透明感に青いロゴは太陽の光に透かしたらさぞ美しいだろう……と飾ったときのことを考えて無印を買いました。それは後悔していません。

だけどやっぱりこの透明・金・白のパッケージ3つ、全部揃えたいですね〜!!
並んで撮られている写真がとってもきれいなんです。原酒に透明ではなく白いボトルをあてたその判断の正しさを讃えたい!
お酒に陽を当てないためなのかもしれませんが、3本揃って並んだときのバランスの良さはやはり白いボトルが生み出しています。

惜しむらくはやはりバーコードのためのラベルが裏側にあることですね。
これを剥がさないと全体の透明感を損なってしまうのがやはり残念です。

(写真では剥がした状態で撮影しています)

キンミヤ焼酎

https://www.miyanoyuki.co.jp/

宮崎本店からキンミヤ焼酎です。多分ホッピーを出すお店が好きな人なら知っているんじゃないでしょうか。
ボトルとラベルのバランスが一番いいのは600mlですが、ボトルの形がかわいいので300mlを選びました。
このラベルはなんと言っても“昔からずっと変えていない”雰囲気と、「品質本位」と書かれた言葉をあらわすかのような千代紙の模様と、青磁色の地に金縁というめでたさのある配色が心を沸き立たせてくれます。

あとこのお酒の名前の所以だろう中央の「宮」の文字が大きすぎず、しかし確かな存在感をもっていて、いい塩梅に配置されています。
個人的にはお酒の名前を伝えるためにラベルに大きく名前を書くというのはスマートじゃないと思ってるんですね。
個性を覚える要素があってはじめて名前が頭に入ってくるわけで、焼酎のラベルで筆文字で名前がバーン!と出てくると、「うわっ焼酎らしい顔をした焼酎が来たぞ!」と避けてしまいます。
多分ワインに詳しくない人がたくさん並んだワインの瓶を見ても、みんな同じものに見えて違いがわからないのと似たようなものじゃないでしょうか。
そういう点においてキンミヤ焼酎はとてもスマートですね。

さいごに

私の焼酎ボトルコレクション、いかがだったでしょうか!

蒸留酒が飲めないので本当にどれも一切口をつけてないんですが、お酒が詰まった状態のボトルは充実して完成されていて、そこにあるだけで美しく神聖なものなので、まぁ……飲めなくていっか!と思ってます。

私が集めてしまうボトルは「これを手に入れることで幸せに近づけるのではないか」と思わせてくれるボトルです。
例えば夏の縁日のラムネのように、人々の空想の中にしかない幸福感をまるで手に届くもののように感じさせてくれる……。
私はその絶対手に入らない幸せに触れたくて飲めない焼酎を買うんです。

だからこれからも素敵なお酒のボトルを見かけたら衝動買いしていくことでしょう……。まあ私は炭酸ダメだからラムネも飲めないんですけど。

それでは、もりたでした。

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