ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

甲子園2015夏 敗れざる者たちの名言録「胸張って帰ります」

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 夏の甲子園で全49代表が登場し、その半分が甲子園を去った。今年も彼らが残した言葉のうち印象的なものを紹介しよう。(取材・文=フリーライター・神田憲行)

 * * *
北海(南北海道代表)・鎌仲純平主将
「守備長いな、自分が内野だったら投手に声かけて助けられたと思うと、悔しいです」(10点を奪われた5回にレフトを守っていて)

岐阜城北・鷲見直輝投手
「球場の雰囲気が地方大会と全然違った。来てる人の数が今までと違い、押されるようだった」(開幕第二戦目を戦って)

宮崎日大・榊原聡一郎監督(9回2死から途中降板した杉尾剛史投手を登板させた)
「うちのエースは杉尾なんで、杉尾に最後を締めて欲しかった。(伝令も送った)最後だけは思い切って投げろと伝えました」

専大松戸(千葉代表)・持丸修一監督
「悔しい場面は見あたらないですね。全然悔いは無いですね」

霞ヶ浦(茨城代表)・保立凌選手(主将が発熱のためベンチ入り出来ず、代理主将を務めた)
「宿舎に帰ったら(主将に)ごめんなっていいます。お前を甲子園に立たせてやれなくてごめんなっていいます」

鳴門(徳島代表)・堀皓貴主将
「勝ちたかったんですが、甲子園で試合ができて想い出ができました。去年は点が取れなくて悔しかったんですが、今年は取れた」(終始笑顔で)

静岡・安本竜二主将
「力不足ではないと思うんですが、力を出せなかった」

今治西(愛媛代表)・杉内洸貴選手
「(3回からリリーフ登板)ベンチから開き直って投げろと言われたので、開き直って投げました。(清宮君に他の選手にはない特別なオーラは感じたか)それはあんまり」

明徳義塾(高知代表)・馬淵史郎監督
「(初戦突破16連勝の記録が途絶えた)そらどっかで負けるでしょう。暑い、精一杯や。精一杯やった、あんまり悔しくない。ついてないという感じやった。最初から継投考えないといかんようなら、甲子園では勝てんのよ。出直して来ますわ、来春出て来られるかわからんけど。もう勘弁して、負けたらしんどい(笑)座りたい(お立ち台に座って)あと1点取っとたら勝っとった。(また連勝目指しますか)優勝目指します。今年定年やけど、食うていかんといかんから監督は続けます(笑)でも来年優勝できたら、監督辞めてもエエで。優勝したいわあ。もう勘弁して、負けたらしんどいて(笑)」(「勘弁して」と言いながら、最後まで取材にお付き合いしていただきました)

比叡山(滋賀代表)・河合拓己主将(大会前に打球が当たり右頬を骨折。試合は9回に代打で登場して同点タイムリーを放つ)
「無我夢中で打ちました。狙い球とかありません。自分的には悔しい敗戦ですが、チームはここまで来れて悔いはない」

白樺学園(北北海道代表)・戸出直樹監督(伝統校・下関商と延長11回サヨナラ負け)
「最後の最後、伝統の粘り強さなのか内野の間を抜かれた。(ウチが)ヒットかな?と思った打球も取られた。守りも伝統の粘り強さがあった」

智弁和歌山・高嶋仁監督(初回2点先制しながら7失策で逆転負け)
「見ての通り。あんだけ(エラーを)やってくれたらどうしようもないでしょう。長いこと監督やってるけど、7つもエラーすんのは記憶にないね。守りのチームが守れんかったら、こうなりますよ。自滅です。監督が歳取ったんか、甘くなったのか、どっちかでしょう」(69歳。この後、勇退報道が出る)

天理(奈良代表)・斎藤祐羽投手(エースだが奈良大会前に中指を骨折。奈良大会で投げず、この試合でもレフトを守っていた)
「監督からまず1回戦しっかり勝って、2回戦で投げられるようにしとけと言われていました。(レフトからの返球で走者を本塁で刺す)自分がチームに迷惑かけていたんで、あそこでアウトできて嬉しかったです」

中越(新潟代表)・雪野敏和投手(8回にリリーフ登板するが9回にサヨナラ負け。試合後は顔を覆って椅子に座り込んで泣いていた)
「(いまの心境は)*%$#¥!!くっそ!」(最初の言葉は何を言っているのかわからなかった。涙と汗が泥に混じって滴り落ち、小さな黒い水たまりを作っていた)

明豊(大分代表)・前田剛投手(6回途中降板する際に帽子を脱いでマウンドに一礼した)
「無意識のうちにやってました。今までやったことないです。甲子園のマウンドは自分を成長させてくれたから、感謝したかった」

寒川(香川代表)・金川颯吾主将(健大高崎の走力で3回に8点を奪われた)
「足の対策は立てていたんですが、ふとした隙で塁を盗まれたり、相手が一枚上でした。3回は相手の走塁に自分たちがついていけなかった」

岡山学芸館・岡本祥吾主将
「甲子園に出られた嬉しいですけれど、チャンスをいかせず悔しいです。勝つことでお世話になった方たちに恩返ししたかったので、勝てなくて悔しいです。(相手の投手は)真っ直ぐに力があったけれど、打てないまっすぐではなかったので悔しいです」

龍谷(佐賀代表)・池田智浩投手(背番号10の小柄な2年生左腕。同じく小柄な左腕の秋田商・成田翔投手に16三振を奪われた)
「(成田投手の投球をどう感じたか)1年の経験の差がこの差につながったと思います。来年は背番号1を付けて成田投手を越えるような存在になりたいです」

鳥取城北・布袋翔太主将
「悔しいですけれど、最高の仲間と甲子園で試合が出来て良かったです。故郷に胸張って帰ります」(おでこと左目の下に飛び散った泥を付けたままニコニコ顔で)

高岡商(富山代表)・北村太聖投手(3回途中からエースをリリーフした2年生。8点差を同点に追いつくなど健闘)
「まだ終わったという実感がないんです。8点差付けられたときも、勝つイメージしかなかったから、負けた気分には全然なりませんでした。今もまだ3年生のみなさんと野球をするイメージがあります」

岩見智翠館(島根代表)・田中将貴主将(ピンチのたびにレフトからリリーフ登板すること5回。一時は逆転するも9回に逆転サヨナラ負け)
「僕のせいで最後まで粘れず、チームに申し訳ないです。僕はピンチの方が投げやすいので、県大会でも1試合で3回リリーフしたことがあります。(最後はレフトに戻らずそのまま投げたが)イニングをまたいで投げたのは初めてです。監督から『(もう投手がいないので)お前が最後まで投げろ』と言われました。それなのに粘れなくて申し訳ないです」

三沢商(青森代表)・浪岡健吾監督
「(大敗したが本塁打を2本打った)つなぐ野球が本来なので、ホームランよりつないで点を取りたかったですね。点が取れたのは、最小限のプラス材料です。(代打の金渕選手が本塁打を打ったときにベンチで両手でバンザイをされていましたが)相手への敬意をもたねばならないのですが、私も人間ですから、思わず感情が出ました。以降、気をつけます(笑)」(いつもベンチで監督のそばにいる記録員「(監督がいきなりバンザイしてびっくりしましたか)いえ、県大会でもホームランのたびにバンザイしてましたから」)

聖光学院(福島代表)・斎藤智也監督(東海大相模の先発がエースの150キロ左腕の小笠原ではなく、右の吉田だった)
「(ニヤッとして)意表つかれましたね。小河原君7、吉田君3ぐらいの割合で準備をしていましたから。甲子園の初戦に、吉田君で堂々と入ってこられる相模さんの余力を感じました。『やるな』という感じ」

九州学院(熊本代表)・伊勢大夢投手
「(熊本大会から甲子園まで1人で投げ抜いてきた)1勝するためにやってきたので、負けてしまっては……(ピンチで控え投手がブルペンで投球練習を始めていたのを知っていますか)ずっと1人で投げ続けようと思っていたので、ブルペンは見ませんでした。絶対1人で投げ抜くつもりでした」


(NEWSポストセブン)記事関連リンク
TBSの名物番組『プロ野球をクビになった男たち』が書籍化
星野監督 四球嫌いは高校時代に監督から殴られていたから
高3夏の甲子園で活躍した投手はプロ野球で大成しにくいのか

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP