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脳にまで影響を及ぼす!「言葉のチカラ」で得られる成果

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話す人の思いを宿す「言霊」の力を医療現場で実践

日本には昔から「言葉には魂が宿る」といった「言霊信仰」があります。つまり「話す人の思いが言葉に宿り、その言葉通りの現実を運んでくる」というものです。現代にも、この「言霊信仰」の名残は存在し、例えば結婚披露宴などのお祝いの席では、「別れる」「切れる」「離れる」「割れる」「壊れる」などの言葉を、縁起の悪い「忌み言葉」として使いません。

こうした「言葉の持つ力」を、医療の現場で実践した人物がいます。それが、脳神経外科を専門とする、日本大学医学部教授の林成之氏です。林氏は日大医学部救命救急センターで10万人以上の命を救った人で、北京五輪の際、競泳日本代表チームの選手たちに「勝つための脳」について講義を行い、北島康介選手の金メダル獲得など、結果に大きく貢献しました。その林氏が、日本大学医学部板橋病院で救命救急センターを立ち上げた時、医師・看護師・検査技師・事務担当などのすべてのスタッフに、「3つの課題」を出しました。

それは、「否定的な言葉を、一切使わないこと」「明るく前向きでいること」「チームの仲間の悪口を言ったり、意地悪をしないこと」です。

「否定的な言葉」は脳にマイナスの影響を与えてしまう

林氏は自身の著書「脳に悪い7つの習慣」の中で、「『疲れた』『もうこれ以上できない』『無理だ』などという『否定的な言葉』は、自分が言っても、他の人が言うのを聞いても、脳に悪い影響しか与えない。『否定的な言葉』に脳が反応して、目の前にやるべきことがあっても脳がマイナスのレッテルをはってしまう」と書いています。

そこで彼は、救命救急のスタッフ一人一人に、どんなに切迫した状況でも「今、何をすべきか」を口に出して言わせたそうです。また、「絶対に助けるのだ」という強い思いを持ち、そのために「今、具体的に何をすべきか」を考えさせ、「難しい」と言う暇があったら、その理由を一つ一つ解きほぐして「解決策を探す」ということを実践させました。

プラスの言葉は考え方、行動、結果をプラスに変えていく

そうしたことをする中で、「脳低温療法」という画期的な治療法が生まれました。これにより、重症患者の脳機能を回復させることができるようになり、林氏が在職中、瞳孔が開いた状態で運ばれてきた患者の内、約4割という非常に高い確率で社会復帰が可能になったというのです。

これは林氏が脳の仕組みに基づき、チームマインドを高めようと常に心がけ、「言葉」によって働きかけてきた結果だといっても決して過言ではありません。「言葉の持つ力」は、それほどまでに大きいのです。大変な時ほど「言葉のちから」を借りて、マインドアップを心がけて下さい。「プラスの言葉」は「考え方」をプラスに変え、「行動」をプラスに変え、そして「結果」をプラスに変えていきます。今日から、職場や学校で「言葉のちから」を活用してみましょう。

(長野 淳子/司会者・講師)

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