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ベトナムの「リング型の幼稚園」に、世界が注目する理由。

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東京にある「ふじようちえん」や熊本の「認定こども園 第一幼稚園」などなど。近年、学びの場がどうあるべきかを考えさせられる斬新な建築が増えていますよね。

ここで紹介するのはベトナムに建設された「Farming Kindergarten」。緑道が重なり3つのリングになる不思議な形が特徴で、自然とのふれ合いはもちろん、園内では農業体験もできるようになっています。

子どもたちに
安全な遊び場を

経済発展の著しい同国ですが、都市化や排気ガスの影響で、樹木が減り、ご多分に漏れず環境問題が浮上してきています。それはつまるところ、子どもたちが安全に遊べる場所が確保しにくいということ。

この幼稚園の目的は、そんな子どもたちが思い切り遊べる場所をつくることにもあります。写真の通り、建物の屋根が緑道になっており、中心部が中庭に。円形の遊び場は、開放的な空間です。

農業体験もできる
自然あふれる幼稚園

屋根の緑道を区切っているエリアは花壇や畑。「農場のような幼稚園」というコンセプトの通り、農業を体験しながら食べ物の知識をより身近な感覚で学ぶことができます。

エネルギーや水のコストも
大幅に削減!

窓の設置されている場所は太陽光を効率的に取り入れることができ、風をよく通す設計になっています。
そして、屋根と一体になった緑道や、建物の周囲の柵にかかった緑のカーテンが、太陽光を一部遮断し室内の温度を低く保つ仕組みにも。
熱帯気候の国ならではの暑さへの配慮や、エネルギーの有効利用が計算されています。

その他にも太陽の熱で水を温めるデバイスや、リサイクル素材でつくられた建物そのものなど、子どもたちが日常的に触れるものが、自然との関係や技術を学ぶきっかけになっているのだとか。

元々は、隣にある工場に勤務する人の子どもたちを対象に考えられた幼稚園で、豪華に見える建物のコストもかなり抑えられているそう。
ブロックやタイルなどを使用したローテクなデザインにエネルギーコストを最小限に抑えた設計、地元にあった資材をリサイクルしてフル活用することで、施工含め1㎡あたり約6万円ほどのコストで完成。
さらに、工場で使用されている水をリサイクルすることで、水のコストも大幅に削減。完成から10ヵ月ほどたった時点で、一般的な建物と比べて25%のエネルギーコスト削減と40%もの水の節約を実現しているそうです。

自然との融合やエネルギー効率を考慮した建築設計は、幼稚園のみならずオフィスやマンションのデザインとしても注目を集めていますが、子どもが毎日学んだり遊んだりする場所も今後はこういった緑のある建物が必要とされていくのかもしれませんね。

Licensed material used with permission by Vo Trong Nghia Architects

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