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「メールだけじゃダメ。電話でも確認すべき」 66歳・内館牧子が描く「昭和おやじ」の正しさ

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どこの会社にも必ずいそうな「昭和おやじ」。仕事に対する考え方ややり方が「古臭い」「時代に合っていない」とされる中年男性のことで、平成生まれやゆとり世代の若手社員と意見が食い違いやすい関係にあるのが特徴だ。

8月6日放送のドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)では、昭和おやじの上司と若手社員の意見が合わず、対立する場面があった。取引先との大事な連絡をメールだけで済まそうとする若手に、

「大事な用件はメールで終わらせず、電話でもきちんと確認をするように」

と注意した上司。しかし若手はこれを不合理だとし、「関係者全員にCCで送っているし、その必要はない」と主張。結果、取引先がメールを確認できていなかったことから大きなトラブルとなってしまう、というものだった。
「エクセルも使えないなんて」と苛立つ視聴者もいるが

メールが便利なツールであることは確かだが、その便利さを過信し、頼り過ぎたゆえに発生したトラブルだ。この場合は「万が一のために電話でも確認すべき」という上司の考えに従うべきだったのだろう。原作・脚本を担当する66歳の内館牧子氏の仕事観が反映されていると見られる。

しかし現実にはメール以外にも、昭和おやじと若手で大きく相違する部分が出ているようだ。まず多いのが、パソコン技術の世代間格差。放送を見た視聴者からも、こんな意見があった。

「パソコン使えない上司なんてざらにいた。エクセル使えないから、資料を部下に作らせる。一週間でもいいから習いに行けよと思ってました。いちいち呼ばれて、これはどうするの?消えてしまった!など、こっちの仕事がはかどらない!」

乗車券をネットではなく「わざわざ駅まで行って買う」とか、「出張先の地図まで手書きする」といった上司の古くさい非効率的な仕事ぶりに「我慢の限界!」と怒りを覚えている人もいるようだ。

コミュニケーションに対する考え方も、昭和おやじと若手では違いがある。「会社終わりの飲み会は大事な場」と考える昭和おやじに対し、「会社終われば自分の時間だろ」と捉える若手。これに対しては正解や常識の線引きが曖昧で、会社や個人で考えが異なることが、より対立する理由になっているのかもしれない。
だからやっぱり「昭和おやじ」は必要だ

しかし、ここ一度、昭和おやじの考え方を見直してみたい。「いいかげんに覚えろよ」とイラつく若手に激しく共感するが、やっぱりより長く社会人をやっている昭和おやじは、ネットやSNSにまみれた若手に「大事な気づき」を与えてくれることもある。

ドラマの中でも、仕事でミスをした部下を取引先の人の目の前で上司が激しく怒鳴りつけるシーンがあったが、部下は「大げさ過ぎる」と上司に逆切れしていた。しかしこれは上司が部下を守るための「演技」であり、相手の目の前で激しく怒っている姿を見せることで、なんとかその場を収めようとした上司の計らいだった。

部下がそのことに気づき感謝するのは後のことだったが、昭和おやじからすれば「当然の戦略」も若手には伝わっていないことも多い。上司からすれば、そういった昭和の戦略を伝えやすい場としての交流(会社終わりの上司と部下の飲みニケーションなど)も部下が嫌がるため、なかなか意思疎通ができない結果となっているのかもしれないが。

だからやっぱり会社には「昭和おやじ」が必要だ。ドラマの中の「顔を合わせて確認することで安心感や信頼感が生まれるんだよ。それがメールやネットでは有り得ない」というセリフにもグッときた。そう、結局最後は「人」なのである。

あわせてよみたい:「欠勤連絡にメールやLINEダメ」派の不可解な主張
 

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