体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

新幹線のポテンシャルを高める、iPadを駆使した新サービス


2015年3月に開業した北陸新幹線

JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)では、山陽新幹線・北陸新幹線の全乗務員にiPadを配布し、日々のサービス向上に役立てている。2015年1月から山陽新幹線に約890台、3月から北陸新幹線に約180台のiPadを導入。乗客への運行情報の案内や携行する規程・マニュアルの電子化などを進めている。

2015年は、山陽新幹線全線開業40周年、北陸新幹線開業という節目となる年。そこで、「世界に誇る技術を持つ新幹線のポテンシャルを高める」という経営戦略のもと、【1】異常時対応能力の向上、【2】顧客への情報提供の強化、【3】運転士・車掌の携帯品の軽量化という課題解決の具体策として、ITツールの導入を検討していたのだという。


現役の乗務員によるデモンストレーション。新幹線の車内サービスの進化に驚かされる

今回は、北陸新幹線におけるiPad活用のデモンストレーションが見られる記者発表会があるということで、取材班は一路、金沢へ。実際に、北陸新幹線に乗り込み、車掌による日々の活用状況を再現してもらった。

運転士用9.7インチの「iPad Air」(左)と車掌・客室乗務員用7.9インチの「iPad mini」(右)

北陸新幹線では、運転士に9.7インチの「iPad Air」、車掌・客室乗務員に7.9インチの「iPad mini」を配布。各端末には自社で開発した「列車運行情報」「幹在接続時刻表」「規程・マニュアル」「訪日顧客案内」の4つのアプリがインストールされている。各アプリの機能は以下の通り。

■列車運行情報アプリ

JR各社を含む新幹線・在来線の運行情報を一覧表示。これにより、随時アップデートされるリアルタイム情報で利用客に案内ができるようになった。

■幹在接続時刻表アプリ

新幹線が遅延した場合に、停車駅において接続可能な在来線列車の情報をワンタップで検索可能に。乗務員がポケット時刻表などで調べていた作業が大幅に削減された。

■規程・マニュアル閲覧アプリ

今まで紙で持ち歩いていた「規程・マニュアル」を電子データ化してiPadに集約。これによって携行する荷物が、運転士は重量約3kg→約800g、車掌は約2kg→約700gに軽量化された。

■訪日顧客案内アプリ

英語、韓国語、中国語に対応した訪日外国人の案内用のアプリ。お困りごとの確認や車内設備の案内に活用している。

これらのアプリを実際に活用しているJR西日本金沢新幹線列車区の車掌、横田智祐さんはこう語る。


JR西日本金沢新幹線列車区の車掌、横田智祐さん

「劇的に変わったのは、規程・マニュアル類の電子化です。紙ベースの資料の差し替え作業から解放され、随時、自動更新できるのは本当に楽ですね。また、iPadを導入したことで、車内の汚れた座席や、線路の異常箇所などを撮影し、その動画や画像をFaceTimeなどですぐに共有できるようになり、スピーディーかつより明確に状況報告ができるようになりました」

1 2次のページ
TIME & SPACEの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy